緊張と喜びの1日(ピアノが入りました)
いよいよピアノ搬入となりました。
下見の際に、寸法がジャスト(1センチのすき間があるかどうか)なので
窓から入れることを予定して、一応中から入れられる最善の準備を
してくる、とおっしゃっていた通り、
かなりの数のパーツに別れて入ってきました。
窓からの搬入に備えて、人員は4名。
どなたも普段2名で事をこなしている精鋭なので、4人いても
ボーっとしている人も指示される人も、一人もいない、
気持ちの良いプロのお仕事ぶりでした。
そして、鍵盤まで外してきたかいあり、
この狭い廊下と部屋の入り口のクローゼットの壁を曲がることができました!
この段階に至るまでに、アップライトを別の部屋に運び、
残った家具とピアノで途中だったカーペットを敷いていただき
そのカーペットを設置した防音壁の下枠に噛ませるために
下枠の木材をのこぎりでカットし・・・みたいな大工仕事を
はさみながら、一方で、昨日までのDIYで作ってあった部屋の内壁に
「すごいですね〜」とお褒めの言葉をいただいておりました。
日に15件という時もあるというピアノ運送の目の肥えた方がたに
誉めていただけると、「大丈夫なのかな」と少し安心します。
「ここまでやったら、天井もやりたいですよね。」
と‟親分”のKさんがおっしゃり、皆で何か良い資材はないかと
井戸端会議となりかけましたが、ツーバイフォーの方式で二重天井ができる、
とかなり高度なお話になり、その方が「やってあげよう!」というところまで
は話がいかなかったので(*´▽`*)また、カーテンとか、卵パックとかの
レベルに話がもどりつつ・・・。
でも試弾を薦められたmasaのピアノを玄関で聴きながら、満足そうに引き取られたKさんはじめ皆様、
本当にお世話になりました。
部屋の防音をしてから、アップライトなら高音域は全く聴こえないくらいになって
いたのですが、さすがに小さいサイズとはいえ、グランドは
音の伸びが全く違うので、部屋の中の壁があっても部屋中に音色が
響き渡ります。とても綺麗な音なので、静かな音楽をを奏でる分には
問題なさそうです。
でも、ガンガン弾きこむ曲はどうすれば・・
次に訪れる調律師さんに相談することにしました。
(とてもきれいな響きにつくってくださったご本人に、音を押さえる相談から
入るのは申し訳ないことと思いつつ、)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
部屋内部の防音壁を見て「すごく、きれいですね・・・」と第一声をいただき
(きれいって、あまりこだわってなかった部分を誉められて
ちょっとびっくりです。正直、全然きれいじゃないですし)
音のデッドニングもこれだけされていれば弾きやすい、と
少しづつお墨付きを戴いた気分にさせていただき、次に
いらっしゃるまでこわくて開けていなかったフタを全開にして
試弾されている音を、となりの部屋で聴いてみると、あら、
蓋が開いていても漏れてくる音はあまり変わらない・・
という事がわかりました。
そして、重ねて部屋の壁のことを最上の言葉で誉めていただき、
「こういうの得意なんですか?いままで色々なお宅の防音を見ましたが、
ここまでのは初めてです」とおっしゃるということは
ここより‟ちゃんと”してなくても、無事に弾けている実績が
あるのだと裏付けされているようにも少し思えました。
きょうの喜びにはオマケがもうひとつ。
(こちらの方がずっと(*_*;嬉しかったのですが)
先日masaが試弾に行った先の修理工房のSさんが
実はかなりのクラシック聴きで、ご自身もコンクールで賞をとっていたりしていた
とても上手な方なのだそうですが、そのSさんが、masaのピアノを賞賛してくださっていた
と教えていただきました。
「2曲とも彼の好きな曲だったみたいなんですけれど、
あんなふうにはとても弾けないって、すごいって言ってました。」
すごく無口で、職人肌のまっすぐな感じの印象を受けていた方だったので
そのようなご感想をお持ちだったと伺えたことは
何よりのご褒美でした。
「うまいですよね」って、すごくきれいなピアノを弾く調律師さん
ご本人にも初めてmasaのピアノを聴いていただいたことに
気づきました。初めていらした時に、
「5分の日があってもいいから毎日弾いてください」と
おっしゃってくれた、あなたのお蔭で、今のmasaがいます。
「アップライトで練習していてあれなら、これからもっと上手くなりますよ」
とのお言葉を実現できることを願います。
多くの方に、沢山の感謝を重ねてする1日となったことに
心より感謝です。