‟ひろし”を揚げる(*‘∀‘)?
高齢者施設での演奏タイムを無事に終え、帰宅したポストに
こんなハガキが届いていました。
自分の父親と同じくらいの歳の男性が選んだとは思えない、
なんとも乙女なチョイス。 先日のちょっとした件に関わるお礼状だったのですが
普段いただく封筒の好みなどから見ても、きっと、とても考えて選んでくださったと
ことを感じ、紙のお便りが伝えてくれる真心を受け取れる有難さに
癒されていました。
今日の演奏会は、ホーム内にいらした方が殆ど皆様
お部屋から出てきたくださったような、賑やかな感じになり、
新しい曲には、「これ、新しいわね」と嬉しそうにしてくださったり、
「私はお風呂に入るから」と言いながら、最後まで聴いていてくださったり、
皆様の拍手と笑顔に囲まれて充実感で締められ、ホッと一息。
帰宅して、
解放感の中に生まれる疲労感から立ち直るべく、シュークリーム補給後、
勢いで出かけた図書館の本を、テーブルの上に積み上げて、
暖かい紅茶片手に片っ端からめくる私、反対側に座ってエッセイを音読してくれるmasa。
(なぜこの体勢かといえば、もはやお茶を入れるのが精いっぱいで、
本を整理したり、今読む一冊を選んだりするだけの体力的ゆとりもないまま
お尻が漬物石のようになっていたからです(;´∀`))
いつもは、帰ってからお茶をするとすぐに練習しようという気になるのですが、
今日は珍しく二人そろっての読書タイムとなりました。
読書、といっても、masaは必ず音読してくれます。
お蔭で、三浦しおん氏のエッセイの面白さを落語を聴くか(失礼!)のごとく
笑ったりうなずいたり、襲われる癒しに天の恵みさえ感じた時間でした。
まずは、音読のmasaのヒット。
「・・・はんらんのひろしを上げろ!」(*‘∀‘)(しかも、反乱は、はのところにアクセントがあります)
「はんらんの‟ひろし”」って、
大真面目に読んでいるので、正面で受け取った私はツボにはまってしまいました。
(勿論、正しくは‟反乱ののろしを上げろ”です。)
masaの一発で、少し和らいだ感覚の上に、更にmasaの朗読はつづく。
三浦さんが不要な多機能のわずらわしさを綴る一節の下りに遭遇。
‟マックショップにいるマックの達人たちは・・・・
パソコンんはいらないから、マックジーニアスを一人うちに連れて帰りたい”
「ホントホント。わかるわかる」と真面目に合図地をうつ私。
私も黙って、彼の音読を聴いているわけではなく、手元にパラパラと別の本を
めくりながらで、こちらも、今日の私たちにぴったり(?)の文言発見。
‟最近では音楽療法が、競走馬のようなおびえやすい動物の気を静めるためや、
自閉症の子供をリラックスさせるために使われています。・・・”
ととと・・・
リラックス?
たった今、音楽絡みでのストレスからの解放感を確かに味わっているであろうmasaを
目の前にして、「(反対デス・・・)」と、ひとりウケしていた母が居ました。
直接人生訓を注入してくれる種類の本に普段は寄り添いがちですが、
こうして、エンターテイメント的な読書が、二人の時間を面白く成り立たせる
ホッとする癒しの時間になることを、プチ発見した今日でした。
夕飯は ラムの肩ロース。これは、3日間塩こうじをまぶして熟成させておいたもの。
鶏肉では我がやでは当たり前のことですが、ラムを3日、漬けると、
こんなにも柔らかくなるものかと、あらためて麹の力に感心しました。
目の前に現れるものは、多くが自分の波動と一致している事を
実感した有意義な一日に感謝する今宵です。