~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

良い誕生日となったようです。

日中は旭川に出ていました。
高速を下りて一般道の高架橋にのぼると、10日ほど前に冠雪となった
大雪山が。    
目の前に雪を見ると、文字通りリアルな冬が目の前にあるのだとわかります。

いつもお昼ごろ用は済み、そのまま高速に乗って昼食を
車中で済ませてしまいます。というのも、旭川市内で 
立ち寄りたいと思われる食事処を知らないというのが理由です。
今日も、「おいしそうなお店があったら、寄ってもいいけれど
お誕生日のご飯らしいものが食べられそうなお店が分からないのね・・・」などと呟きながら、
高速のインターへ向かう途中、
「○○サーレはあるねえ・・」とそのまま流そうとすると
「行く!!」とmasa
今日は彼の誕生日ながら、帰宅後も夜の公文のあと、
最終帰宅は10時近くになることがわかっていたので
私が「う〜ん」と思っても、彼が「行きたい」という希望を叶えることにしました。

       生パスタとサイドメニューとピザのセット。彼のリクエストだと聞いていたチキンも一応組み込んでおこう・・・(^-^)

私たちの少し後に隣りのテーブルに案内されたのは、大学1,2年生くらいの女子2名でした。
「パスタひさしぶり〜〜♪」「ピザも食べる?」「一度に無理だから後から取りに来ようか」
などとオーダーを決める会話がもうウキウキ感満載。
そういえば、masaの年頃は友達とこういうお店に入って一緒にご飯食べたりするんだろうな。

今の私が、この手のお店にはあえて入らなくてもいいかな、と思うまでに至る経緯には
様々な外食経験があってこそであることを思うと、masaの年相応の好奇心も理解できます。
              
この満足げな笑顔・・・。

若かりし頃の紆余曲折を経たうえで、美味しい物を合理的に食べようとする母と共にする食事から
外側に行ってみたいという好奇心がこんなに芽生えていたんだな・・・。

物事の選択や食事の選択、数学の解き方から楽譜の読み方に至るまで
無駄をのぞいて合理的に到達点に導いてやりたいという親心が
若者の好奇心が持つ成長力を妨げる可能性を垣間見たようなきがした一幕でした。

札幌市内に帰ってくると、幹線の中央分離帯に赤いリンゴがたわわに
実っていました。
          
さて、肝心の夕飯は、夜になってからの買い出しだったため、
masaのリクエストだったチキンレッグを入手することは叶いませんでしたが、
手羽元のチキンマウンテンで気持ちをしめしました。
          
「誕生日っていい日だな。」と思ってもらいたい、
そんな気持ちで過ごした一日でした。

スケジュールの都合で何をしてあげると言うこともできませんでしたが、
菓子匠のショーケースの前で、
「今日はお誕生日だから、いつもより多めにお菓子買おうね!」と言ってみたり、
食前酒ならぬ食前ソーダで乾杯をしてみたり・・・。
今更ですが、今だからこそ、こういう小さなことが彼にとって、大切なんだなと
思います。

夜の公文で書いていた計算式がとても綺麗だった、と言われてみると
何気ない今日の過ごし方が,masaにとって‟よい”1日だったことが伺えました。

ハッピーバースデーの歌の後「おめでとう!」に
「ありがとう!」
と返すのは自分なのだと、初めてきづいて言えた、誕生日でした。

今日の日に、乳児の頃から見ていただいている主治医の先生より
「良く育っている」と評していただけたことに、周囲の人々のお心添えに対する感謝の思いを膨らませた1にちでした。