没頭するエネルギー
羽生選手、グランプリファイナルでのショートの演技、圧巻でした。
HNK杯での演技を見逃してしまったので、結果を知っていた今日の演技は是非見たい
と思っていましたが、ここまで完璧な演技は見たことがありません。
(だから歴代最高得点なわけですが・・)
バラード1番はフィギュアでは良く使われる曲の一つながら、
曲自体が難しすぎて、曲調に細かく合わせるのはスケートの流れのなかでは
難しいのだろうと思っていました。
ところが、羽生選手の演技は、まるでピアノ曲を見ているようなキレと流れと
リズム感が一つも狂うことなく合っていて、この曲においては
スケートでは見たことの無い音楽重視の演技に、ただただ爽快でした。
終了直後の顔が、集中しきっていて、とても素敵でした。
私たちを含め、多くの‟何かを頑張っている人々”が刺激を受けたことと思います。
羽生君、ありがとうございます!
演技が進化するとともに、声も、表情もどんどん良くなりますね。
我が子にもそうあってほしいものです。
このスケートに先立って、今日は‟地球ゴージャス”という演劇ユニットの
舞台稽古をテレビで見かけ、かなり刺激を受けていました。
最高の演技をもっと、もう少し、と引っ張り上げようとする稽古場の
飛び散る汗あってこその本番なのだという、プロが限界からまだ引き出そうとする
努力の舞台裏に、自分が目指す空気を見た気がしました。
「まだまだ頑張れる、まだまだ。まだまだ。」というメッセージに他ならない
と感じています。
そしてまた、他の事を気にせず、「ここに没頭してよいのだ」、という
意味であるとも理解することにしました。
没頭することができる課題と環境が与えられていることに心から感謝する今宵です。