~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

初秋の気配のなかで

1年前に出会った高校生のK君と、ランニング練習第1日目。
いいペースで15キロ走をして、60分。いいペースです。
園内はどこから湧いてきたのか、来週開催される北海道マラソンのランナーと思われる人々が大勢
‟真面目モード”で走っていました。
暑くもなくよい気候でした。

公園の木々は晩夏にはやや早い、オレンジ色に色づいた景色。
            
BGMはツクツクボウシの大合唱
ナナカマドもほんのり色づいてきました。

そのナナカマドに一生懸命昇っているコがいました。
              
小さなクワガタの雌のように見えたのですが、このコの上り方が
一生懸命、というか弱弱しくて目が離せないというか・・・。
案の定、1メートルくらい登ったところで、地面に落っこちてしまいました。
夏の虫の姿を見おさめたような、神聖な気持ちになりました。

本州ではまだ夏休み中、ということを忘れていましたが、
北海道ではもう先週新学期が始まっています。
初秋を思わせる今日の景色がこの意味を語っていました。

暑くもなく寒くもないとても良い気候の中で、馬に乗ったり走ったり、
ピアノを弾いたり勉強をしたりと
純粋に心身を磨くことに体力を費やせる1日を過ごせることをつくづく幸せだと
感謝する日曜日。私はそれについて回っているだけなのに、同じように幸せになれる
そして疲れる・・・(*´▽`*)から不思議です。

夜・・・、
活動的な1日だったからこそ浸みる
バッハのミサ曲が背中でながれていました。
バッハ・コレギウム・ジャパンが演奏)
約20名の歌手が奏でる独唱と重唱、
人の声という楽器のすばらしさにあらためて聞き入っていました。

各音域の独唱を次々とソリストが変わりながら歌う声が
虹のように音色を変えていく、不思議なほどに広い音質に感心してしまいます。
鍛え上げられた声帯という楽器がこれほどまでに様々な響きを持つのだと
感じられるのは、ミサ曲ならではなのかもしれません。

人の声がもつ力強さと清らかさが、私たちの身体に宿る
本来の響きを表していることを教えてくれているような夜のご褒美を
与えられて、今日はぐっすり眠ります。