~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

こんな豊かさもある

オーガニックハーブのキャンディを口に含んで
イタリア・シチリア島の小さな村の生活風景を観ながら、
ニーチェの言葉を読む冬の夜・・・。

こんな時間に身を委ねられるひととき、
いかほどの恩恵を同時に受け取っているのか、実感が染み渡ります。

画面では、畑を耕し、海でカツオを捕り、
夏だけ開業するホテルの厨房にてこのカツオのオイル漬けをつくる、静かな時間が
流れていました。
休業中のホテルのソファで、ヤシの葉で籠をつくる一代目主人の老女の姿は
豪華絢爛の中世ヨーロッパから遠い、水道も電気もなかった小さな村が
豊かで美しい南イタリアの観光地へと成長しても
そこに暮らす人々が、大工仕事や手仕事を通じて自分たちの生活を豊かにしている
ことを感じさせてくれました。

自然と共に、ゆったりと時間が流れるスコペッロと同じ地球の上に
今、自分が生きていることが、不思議な気分です。

ニーチェの言葉をめくっていると、
自分の内面についても、他人についても、納得のフレーズが色々ならんでいて、
普段から感じていることを裏付け、導いてくれます。
彼もまたこのような言葉を残していました。

‟私たちは個体以上のものである。私たちは連鎖の総体であり、
その上この連鎖の全未来の課題までもたずさえている”

美しい風景を作っていくのも、復讐心や思い上がりによる犠牲の輪を大きくするのも
また、視覚化されたそれらのイメージを、無意識に心の中で再現するのも
自分たち次第だと、今の世を見通したかのような、この語りかけを、
150年も前から残していた彼が、晩年の日常で、どのような人だったのか
叶うことならお会いしてみたいものです。

今日の夕飯は、たんぱく質がいつもより少し多めでした。
          
豚ヒレ肉のステーキをメインに、付け合わせのカリフラワーはチーズとマヨネーズを合わせたソースをからめて黒コショウを効かせて。
ももはガーリックで下味をつけてソテーしたものを割き、春菊・大根とゴマダレで和えて。
スープボウルには、
キャベツとコーン、レモン味の白ウインナーをコリアンダーを効かせたスープ仕立てを。

一年の12分の一が過ぎました。
自分がしたいことをシンプルに見つめる、という簡単そうで難しい在り方が、
少しづつわかってきた気がする今宵です。