~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

歌うことの力

朝日が部屋に差し込んでくると、恵みの手を差し伸べてもらっているように感じます。
今朝もそんな光を部屋中が受けて、嬉しそうにしていました。
             
日中は、Sさんのピアノお付き合いやmasaの練習で過ごし、
夜、
久しぶりに書店ブラウジングの時間を少しとりました。

今日の新刊平積みコーナーは、
成毛眞さんの『ノンフィクションはこれを読め』もチラリと気になりながら、
女性の書いた本がいろいろ目に留まりました。
絶対音感のドレミちゃん』廣瀬香美、デヴィ夫人の『言い過ぎてごめんあそばせ』
本屋さんはこうして気になった本をそのままぜ〜んぶ試読できるからいいのですのね。

感心したのは、やはり、御年107歳という声楽家、嘉納愛子さんの
『生きるならきれいに生きよう』
                  107歳 生きるならきれいに生きよう!
でした。高齢者でも読みやすいように、お経の本のように大き目の字で印刷されていて、
お年を召した方の本ならではの心配りが感じられました。
これまでの生い立ちやご自分のことを書きだしていらっしゃるような内容なのですが
そこかしこに、体内年齢31歳と推定されたという若さの秘訣が
散りばめられています。
お化粧やきれいなものが好き。
素肌美の秘訣は化粧水とクリームの上にお粉をはたくだけ、ファンデーションは使わない。
(口紅とマニキュアは引き出しの中にどっさり。)
あくなき好奇心。。。
いろいろうなずける下地はあるのですが、ずっと音楽を続け歌い続けてきたことが
なによりの若さの秘訣なのかな、と思いました。
声楽家として歌うためには足腰がちゃんとしていないといけないし、
体力も必要だから食べるし、
生徒さんとの交流の中でのおしゃべりも脳の活性化に欠かせないはずです。

masaがピアノと同じくらいの年数歌を続けてみて今頃気づくのですが、
『歌う』ことの効力は、『笑う』と同じくらい大きいのだと。
音楽を続けていられる人たちが長生きなのは、本当に納得ですが、特に
自分の身体を楽器にして空気を送り出す『歌』というのは
最強なのかもしれません。

電話がメールになり、沢山の映像や音楽を観られるこの時代、
自分から音を出す機会が日常から少なくなっている人はかえって多いのかもしれません。
子どもが小さいころは、子どもに向かって良く歌っていたお母さんも
その子が耳にイヤホンを入れる年頃になったころには
自分も無口に情報だけを入れていたりする時代がやってきます。

カラオケに行かなくてもよいので、キッチンに立ちながら、お掃除をしながら、
時には別の子どもたちやお婆ちゃんたちとでも、歌をもっともっと歌うシーンを
広げていこう、そんなことも平和と健康の両方がかなう、とっておきの方法であることを
教えてもらった気がしました。

声の出せる体を授かっていることに、感謝です。