ナッツの殻をむきながら
人は、生きている間にどれだけのことができるのだろう。
1日の時間を使って、結構勤勉にいろいろやっていたけれど、
それぞれのことの行く先に「これでいいのだろうか」と書かれた心のプレートが
かかっているから、立ち止まらずに前に進んでいるつもりでも、費やした時間の後は
気持ちが散漫になっていました。
静かな静かなたっぷりの時間に守られて、ただ生かされていることだけで
感じられる幸福に浸りたい。
それから、今していることの全てが、どれも大丈夫で十分であることを
実感したい。
そして、自分でしたいことを選べる幸福に置かれていることを
もっと喜んで、次のステップを見つけよう。
そんなことを考えながら、ヘーゼルナッツの殻をむいていました。
まるで十代の頃のよう。