~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

魔法のブドウ?

このようなことになるとは思いもせずにmasaが個人補習をしていただくことになっていた
今日、お母様がご逝去されたと伺ってから、まだ数日しか経っておらず、
お約束していたとはいえ、伺ってよいものかどうか、
それよりもまず、ご実家からお帰りになれているかどうかしら、と迷いながら
教室に向かいました。

電気がついていたので、なかに入ってみると
明るく、すっきりと笑顔で迎えてくださった先生がいっらっしゃいました。

でも、いくら心の準備は1年前からできていた、とおっしゃってはいても
いつもの10倍くらいの出力で笑顔をくださる先生から、
気が張っていらっしゃる、ご愁傷の深さがひしひしと伝わってきました。

局面を乗り越えた強さのような、清々しさを携えて
最後のご様子やその後のお話しをされ・・・、
そして今日の指導プランを打ち合わせてくださる張りのあるお声に、私は
それ以上の笑顔でお応えするしかありませんでした。

そして、「これ、どうぞ」と、こんな、お土産をいただきました。
お庭のお花と葡萄。   

お花を手向けたいのはこちらでしたのに、逆にいただいてしまいました。

何ともやさしい色の小菊にあわせられたホトトギスが、それは可憐なブーケになっていました。
ぶどうも何房も。農家じゃないのに、こんなに沢山。きっと、お庭にあった房を
全部とってしまわれたのではないかと思いました。
真珠の様な小さな粒や葉っぱまでつけたままで、本当に立派なぶどうでした。
冬の迫った、この季節、この北の地では、どこの庭にあるお花も寂しくなってきて
たわわに実る果実やお花は貴重な存在なのに
すべてをきれいさっぱり収穫してしまわれたご様子が伺えて、
お気持ちを察するにあまりありました。

そんな、悲哀を慰めて我が家に来てくれた果実たちが、長子のようなオーラを放っています。
夕飯のあと、
さっそく、一房いただきました。
               
すると、masaに面白い反応が・・・。
ぶどうを食べ終えてキッチンに立つ私のところへ来て、
「これ歌える!」と言って、いままで歌ったことのない歌を、歌のお兄さんみたいな歌い方で
歌っていきました。
彼がタダ(*´▽`*)で、自ら歌いに来たのは小さいころの‟ひとり歌”の時代にさかのぼっても、初めての事です。
何が起きたのでしょうか?

魔法のブドウ?

気持ちが沢山詰まったモノたちが、自分の周囲を行き来してくれるこの秋に
感謝の今宵です。