20歳の乳歯
今日摘んだ花は、こんな風に雨がしたたっていました。
次に外に出たのは夕方。
ピアノレッスンから帰る途中、
パン屋さんの前に車を停めたタイミングで、
「歯医者さん行きましょ。」・・と、とうとうかかりつけの医院に予約の電話をしました。
だって・・・、
半年以上前からグラグラと抜けそうだったmasaの乳歯が
いよいよぬけそうになってから、もう4か月。
ほんのピンポイントだけでつながっていて、
口の中には小さなキャンディーが入っているような状態が
あまりにも続いていたからです。
後から生えてきている永久歯はもう完全に出ていて
二人が譲り合わずにがんばっている状態です。
今日のレッスン中も、「ガム噛んでる?」と言われてしまったくらいで。
この落ちつかない口の状況がmasaの集中力を欠いていることを
この数日色々な事でも感じていましたが、今日弾いていたやる気のない
ブラームスワルツを聴いて、もう取ってもらおうと思ったのでした。
いつも予防歯科でかかっている先生は
この歯が抜けかけてから、もう何度もみてくださっていて
その都度「どうしましょうか?」
私:「自然にぬけるのを待ちます」と
言っていた私ですが
どうやら、この子〔歯〕はひっかかってしまって自然には抜けない・・と
今日、そんな気がしました。
先生が口の中を覗き込んで一声「ああ・・そうですね・・」
もう、麻酔の施しようもないくらい繋がっている部分が僅かだったそうで、
そのまま、よいしょ、っと取ってしまわれました。
この歯、乳歯でありながら、自分が一生この子の口を守らなくちゃと
思ってくれていたに違いありません。
というのは、中学生ごろまで、この歯の下の永久歯は欠損していて生えてきません
と言われてきたからです。
数年の命として生えて来る普通の乳歯たちとは気合いが違っていたのですね。
15年あまり、よく頑張ってくれて、
本当にありがとう。
むりやりとっちゃってごめんね。
これまで永い間、毎日毎日masaのご飯を噛んでくれて本当にありがとうございました☆彡。
身体への感謝の象徴です。
もう一度感謝と愛を、立ち止まって感じましょう、とささやかれているようです。