~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

masaの通勤練習

雨が肌寒いほどの1日、
雨雲は小さなかたまりがまだら模様に点在していたようで
車で移動する40分ほどの地域のなかで
空模様の違うこと!
雨足も風もすごく強くて車のワイパーがフル回転していると思えば
殆ど降っていない地域があり、
かと思うとまたワイパーフル回転。
そして、我が家の近くに来ると、雨は完全に上がっていて日差しが・・。
このような天候の日に、一人で通勤することになったら心配が尽きないことだろうな、
などと思いながら、午後のお迎えの時間となりました。

先月よりmasaが修業先からバスと地下鉄で帰る練習を始めています。
勿論まだまだ私の見守り付きです。

バス停までの道のりは歩く人と殆どすれ違うことのない田舎道です。
今日のように傘がさせなくなりそうなほどの風雨の日は、
傘を閉じるかどうかの判断も必要ですが、
都市部のように周囲の人を見習うことでクリアしてきたそのような判断も
田舎道を一人歩きする今回のバス停までの行程では自分がしなければならないな・・
などと考えながら後を付いていくと、「あらあら、どこ行くの〜?」
わたるべき横断歩道を素通りしてしまいました。
それ、わたらないと、バス停はありません。
傘を持って歩くことに気を取られていたのね。

ま、これはなんとかなるとして。

もう一つ、新しいパターンのリスクを見つけてしまいました。
バスを降りる終着駅はターミナルになっていて、経由便のバスも含めて
必ず北レーンの降車場にバスは入っていく
とこの前の運転手さんにお聞きし、安心していたのですが、
今日乗ったバスは、南レーンの降車場に入りました( ;∀;)。
本来の北レーンのバスが立て込んで止まっていたからなのでしょうか。

なぜこのように大騒ぎをするかと言えば
南レーンと北レーンは地下通路に降りていく動線が
同じように作られていないからです。
試しにバスを降りたところから一番近い階段を使って
降りてみると、複合ビルの地下商店の中に出てしまいました。
頭上の表示を見ながら進まないと
目視ではどちらが地下鉄なのか検討のつかない迷路のようなショッピング街です。
このターミナル駅は、商業ビルが複雑に建て増しされていて、
どこから入っているのか、私でもよくわかりません。

この環境のターミナルで、乗ってくるバスの降車場が固定されていないという状況は
一人で帰宅できるようになるというゴールが、
一瞬にしてすごく遠ざかった発見でした・・・・・。

でも!今の私は少し前向きに彼の可能性を信じることにしました。
自分の判断で解決する必要の生じそうな、様々なリスクを含む行程を
目の前に提示された、ということは、= これがクリアされればmasaの世界がまた広がる
ということです。

南レーンに降りることもあるという事さえ知らずに、ボランティアさんに
練習付き添いをお願いしてしまわなくて良かった・・・。
「まずは、十分お母さんと一緒に練習した方がいい」と助言してくださった主治医の先生の
言葉に従っていたことに幸運を感じます。
本人が成長し、新世界を開いていく力が備わってきているとしても、
1段階上のことを求めているときには、周到な心配りが、
その成長を安全に(メンタルな意味で)促す為に必要であることは、
長年の彼の成長を通じて何度も失敗を繰り返し、助言をいただき直してやっと
理解していることです。

こんな、通勤練習の一場面のなかにも
気づかされていること助けられていることを改めて発見できる機会を
感謝する1日となりました。
           
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