~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

一粒のエネルギー

今日は、ちょっと郊外までドライブ。
              
目的はあるカフェのオープンセレモニーでした。

               
町と大学とコラボし、知的障害のある方を採用して道内初出店をした渋谷のカフェです。

このカフェのサイドメニュー『チョコプリン』のレシピを監修したショコラティエ
野口さんは、業界で有名な巨匠で、先日終わったドラマ『失恋ショコロティエ』の最後のチョコのレシピを作った方だそうです。
今日は、その野口氏が、チョコ制作のデモンストレーションをしてくださっていました。
おもしろさはもとより、久しぶりに
すごい方のエネルギーに触れられて、引き上げていただいた感覚を得ました。

カフェの『チョコプリン』もカカオ61%使用したこだわりのデザートだそうですが、
今日は特別に普段リッツカールトンで出されているチョコを持ってきてくださり、
一粒ずつ試食もさせていただきました。


そのくちどけは、とてもとてもなめらかで、かなりの衝撃でした。

「人の感じる味覚のなかで、酸味と苦味は生命を守るために、嫌な味として認識するようにできているけれど、いろいろな酸味と苦味を味わって鍛えていく中でその中にある香りがわかるようになってくる。コーヒーやワインを好きになっていく過程がこれ。
そして、そのアロマがわかるようになるほど幸せになる。
だから、今日は、本物の美味しいアロマを知ってもらいたいと思って
普段リッツで出しているチョコを持ってきました。」と言って始まった
野口氏のdemo。
チョコレートはベトナムが1番生産するのだそうで、でも中国とロシアで沢山チョコを食べ始めた今、このままいくと2020年には、チョコは食べられなくなってしまうそうです。
それで、フェアトレードの契約農家を増やして、チョコを確保するように努力する一方で
美味しいチョコレートを広めることで、人々の幸せを広めたいと考えられているそうです。

知らなかったのですが、南アフリカ産のチョコはアロマが最初に来るのだそうで、
これに対して中南米産のチョコは後からぐーんとアロマが出てきて後まで残るのだそうです。
そういうバランスを考えながらチョコを作っていくのだそうです。

「私たちは、皆さんみたいに真面目に湯せんとか、しません。電子レンジです。」って。
ガナッシュはチョコに対して8割の生クリームを混ぜて一晩おけば簡単にできますよ。
とか。
甘みを一番感じる温度は15℃から30℃だとか。
大切なことをどんどん教えてくださる、とても好感の持てる素敵な方でした。

このカフェは渋谷のお店よりも値段設定も低めでありながら、
使用する牛乳はおいしさお墨付きの‟町村農場”です。
一流のコーヒーとミルク、チョコプリンを揃えて、このプロジェクトに関わる人々の
熱意を感じ、元気を沢山いただいて帰ってきました。

公文の教室で本日最後の生徒となっていたmasaだったので
お宅までお送りした先生に、「お母さん、今日とってもきれいよ」って
言われました。
一粒のチョコがまとう幸せとエネルギーはそんなにも大きいものなのかもしれません。

素敵な出会いの1日に感謝でいっぱいです。