~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

印鑑の文化は必要です。

今日は、予約をとってあった相談室へ行ってきました。
これまで、公的なサービスを利用したことが無く情報も知らない
超初心者の私なので、masaの研修先へ通うための練習をサポートしてもらう目的で
移動支援サービスというのを使えるかどうか、相談してみました。

以前、別の区役所の窓口に直接聞いた時は、
行く先が‟通勤”に当たる場合は利用できないし、特例の短期利用でも
行く先が福祉事業所でないと対象に入らないと思う、という答えだったのですが、
片道1時間30分かかる道のりを、自費でサポートしてもらうとすると
1日当たり3000円かかる計算です。
他に支援員さんの交通費をのせたら、通うこと=赤字になってしまいます。

これについての判断を下す担当者というのが、各区役所で住所別に決まっているそうで
その人の話で利用できるかどうかが決まるそうです。
相談室の方から電話をしてもらってみたのですが
担当者の方不在でつながらず、この件は持ち越しとなりました。

通常は、自力で通えるところに場所を変える、ということを進められることになるそうです。

せっかくmasaのできること(音楽)も活かせる形で入れてくださったホームなので
ある程度経験が積めるまで行ける状況が整うように、
祈るしかありません。
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成人となってもう一つとても心配なこととして、
人の言うことをすんなり受け入れて従う性質のmasa
個人的な事情などで、利用されてしまう事態が起こらないように守るには、
つまり書類の署名捺印などを、させられてしまう可能性から守るには、
どのようにすれば良いのかということがあります。

彼が私の目の届かないところで指導を受ける立場にいる時間が
一生徒ではなく、一社会人としてとなった今、書かされたものでも
責任が生じてしまうから。

そのようなトラブルを未然に防ぐための法的な保護があるのかな
と思っていたら、まったくないそうです。
何かが起きてから相談に行ける窓口は用意されているのに。

当人が置かれる社会環境の同僚になる人たちを信じられる場所を選ぶ、とか
おかしなことが起こらないように常に気を配っておくとか
その程度のことしかできないと聞くと、
『印鑑』はほんの少しだけれど、この手のトラブルから予防してくれる
ありがたい文化だと気づきました。
国際社会にそぐわないとして印鑑文化をサイン文化に移行していこうという動きを
聞いたことがありますが、
間違えてサインしてしまわないように、大切な印鑑は携帯させなければ
(まあ認印はどこでもうっているので悪用されれば身も蓋もありませんが)
まだ安全な気がします。

障害者の自立支援法が改正を重ねていますが、
広く社会に出られるように支援する方向を考えるにあたり、
署名捺印に関わる保護法が必要だと感じる人は少ないのかしら。

masaの様な‟超すなお”タイプの人たちは、どのように大人になって
独り立ちしていっているのか、独り立ちさせてもらっているのかどうかも
知りたいです・・・。

取りあえず、健康に大きくなってきたmasaの前進に関して悩めることに感謝する夜です。