~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

ファースト・インプレッション

久しぶりに澄んだ青い空でした。
        
外気温はかなり寒いはずなのですが、窓から入ってくる太陽の光で
部屋の中はぽかぽかで、暖房を切ってしまいました。

晴天の下に出たい気持ちが手伝って、あれこれ小さな用事をかき集めて外出。
随分たまっていた使用済みプリンターインクが50個くらいになっていたので
ベルマークを集めているmasaの母校に持っていきました。一個50円相当になるのです。
masaの小学生活6年間、毎日生活を共にしていた小学校の中に入るのは本当に久しぶりでした。
まだ冬休み中で、本来の小学校の空気とはちょっと違っていましたが、
掲示物も、ショーケースのなかの作品展示も、そのまま(のはずないけれど)のように
見えて、懐かしさに浸りながら2階の職員室に上がっていきました。

職員室の中だけは、変わっています。8年前いらした先生は全員転出されましたから。

3年くらい前にも一度同じように職員室に入っていったことがありましたが、
その時よりも今回はもっと変わっていました。
雰囲気がです。
部外者である私が入っていった瞬間の反応が、鈍いのです。
まるで、お役所に行ったときみたい。自分の担当ではないことは見えないも同然のように
そこに人がいても反応しない空気がお役所の奥のデスクには漂っているように感じるのですが、なんと、それと同じ印象を受けました。
‟人”に対する反応が薄すぎる、と感じました。

職員室には少なくとも10名以上の方が自分のデスクに座っていました。
部外者の方の対応は事務員さんか教頭先生と決まっているのでしょう。
それはわかりますが、教頭先生が気づいていなくても、
だれか「はい!何か?」とか、立ち上がって反応する先生が必ずいました。昔は。

私がmasaの入学を前にした区内のすべての小学校を訪問していた頃は、
殆どの小学校にそういう反応がありました。
そして、その、第一印象に、校風や風通しの良さを見て取れると感じていました。

でも悲しいかな、masaが本当にお世話になった研究伝統校の職員室に、
今、その風は吹いていませんでした。
近隣の伝統ある小学校の風評も聞くところではありましたが、
なにげなく立ち寄ったこの身で、その変化を感じる機会となってしまいました。

プリンターインクがたまっていくのを、どこかで楽しみにしていた気持ちが落胆に変わってみて初めて、自分の中に記憶している当時の学校にあった‟人を育てる良い空気”を懐かしみたいという期待があったことを認めました。
昔は、本当に芸達者で(!)人間に深みのある、有能な先生が沢山いらっしゃいました。
変化するなら、人が育つ場として良い方向に変化していることを期待してやみません。
わが子が通っているときにしか、学校の中の現状が見られないのが残念ですし
少子化のこの時代に次世代をになう大切な子供たちの基礎教育を受ける世界を
もっと沢山の大人の目の下に開いて、皆で学校を見ていくことも必要なのではないか
と、ふと思いました。
今日は晴れていたので、4時を過ぎてもずいぶん明るかったです。
masaが、「月だね・・・」と見つけてくれたまあるいお月さまが優しく見えました。

夜は、さすがに冷え込んでいます。
暖房をつけていても、寒くなってきました。
温かいミルクを飲んで、本を読みながら眠りたいと思います。
静かな1日に感謝しながら・・・。