~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

アンジュ・ド・フロマージュ

masaが更衣室から出てくるのを待ちながら、
プールの準備体操風景を遠目に見ていて、人間ってすごいなぁ〜と
思いました。
一人の先生がする体操を見て、全員が同じようにしているはずなのに、
伸脚ひとつとっても、その形は十人十色。
角度が違がうだけじゃなくて、上体の動きや形、伸ばすテンポ、
左右の違い、ホントに打ち合わせたかのように見事に全員が違う形で
美しく同じ体操をしていました。
一人一人でこれだけの多様性を生み出すことは、機会やロボットは勿論
他の生物でも無理でしょう。

一個の生命体となった時には、たった一つの細胞なのに、
その細胞が分裂を繰り返すうちに様々な記憶がその人を作り上げて、
ぱっと見は同じ”人間”っぽい形に成長しているのに、体の動かし方一つとっても
こんなに複雑に変わってくるって・・・。

同じ言語を使っているつもりでも、その言葉の発し方、受け取り方、感じ方は
これ以上に繊細に複雑に異なって当たり前ですね〜、と
体操を見ながら変に納得していました。

音が幾重にも重なって美しい音楽ができるように
多彩な感受性と行動が共鳴しながら重なり合えばその多様性が生み出す
厚みが生み出す力は無限だとも思えました。

コーラスの歌声を合わせるときのように、‟共鳴”しようとする耳を
持つことが、多様性を生かすか殺すかの分岐点でもあります。
さっき見た体操も、一人の先生の体操に合わせようとしている部分があるから
違う動きをしているけれど、だらだらバラバラには感じません。

視界に飛び込んできたひょんなことから、
自分にも大切なことを垣間見たような気がしました。

   さて、プールのある日によく立ち寄る商店で、懐かしいシール付いたチーズを
   見つけました。      
数年前まで近所にあった、素材に超こだわるチョコと焼き菓子のお店
   ‟アンジュ”のマークでした。
   お店をたたんでしまってすっかりチーズ作りの人になられた奥様が発信している
   チーズは2種類並んでいましたが、こちらは「ふらいぱん」というネーミングで
   ‟焼いてお召し上がりください”とあったので、素直にやってみました。
             
お湯の中に何日も入れて作るとか。
   製法は全く違うけれど、カチョカバロをすごくソフトにした感じのチーズでした。
   
   焼き始めると、シュワーっとすぐに溶けて、その柔らかさから
   塊のまま焼いてみたらよかったかもです。

それで、少し焦げ目が付くまでやいたものを
スープのジャガイモに乗せてみました。

ホタテとエビのブイヤベース風のスープに良く合って、
久しぶりにチーズをいただいた気がしました。

帰宅した時にはマイナス7℃でしたが、まだまだ寒さは緩む気配がありません。
溶けていない雪も凍って、人も車も横滑りしています。
明日は馬も滑るでしょう・・・。

極寒から帰り着き温まれる家があることに深く感謝して・・・。