ライブ事情の裏話

今朝は、来週末に演奏をさせてていただく会場の下見に行きました。
　　　　　　　　　　　
天井が吹き抜けになっているので、とてもよく響くロビーです。
ピアノも少し触らせていただきました。
ピアノも最高のものなので当たり前ですが、とてもきれいな音色が響いて、
いい気分で弾けそうです。

ただ・・
気がかりになったまま未確定な部分もあります。

先日のライブを聴いてくださった関係者の方が、
演奏曲目に急きょ弾き語りを取り入れること要望されているのです。

ピアノ弾き語りの場合、ごく狭い空間で歌うときは別として
様々な理由で音響さんがいてくださるか、最低でもミキサーとステージ上で
聞こえる音を確保するためのアンプが必要です。

指揮者も伴奏者もいない中で自分の音を頼りに歌っていくことになるので
聞こえないなかで歌うことは恐ろしい結果を生む可能性があるからです。
・・なんて、
masaがライブで歌わせていただくようになって私も初めて知るようになった
重要事項なのですが、
このあたりのことが、
カラオケ感覚で歌を歌うのと同じと考えられるようで、
今回のような、たまげた依頼となるようです。

マイクをスピーカーにつなげばいい、と考えられているようだったので、
恐れながら機材が必要です、と申し上げ話がクラッシック演奏一本に戻るかと思いきや
「手配できるかどうか、聞いてみますので、保留にしてください」
ということになったまま、いまだに曲目が決定していないのです。
ピアノ独奏に集中した練習をするにももう直前状態なのに
この宙ぶらりん状態は、演奏者泣かせです。

悪気はないということはわかりますが、
お祭りのノリでなんでもやってしまおう、という綱渡り状態で
この前のライブの数倍もの聴衆の前で音楽をお届けするのは
本当に不安です。

今日は、このことを含めて、物事が少しコミュニケーションの中で詰まった感じに
なったことが続き、休む暇なく動いていた割には身体がすっきりしない
夜でした。

つい、テレビの前のソファーに座ったら、
NHKの『プロフェッショナル』テーマソングが聞こえてきました。
‟あと一歩だけ、前に進もう〜♪”
そうだった。勢いがつかなくても、あと一歩だけ前に進んでおこう。

ちょっと留まりそうになっている心を楽にしてくれるフレーズでした。
本調子ではない身体を、なんとか持たせてくれている何かの力に今日は感謝して
睡眠を確保したいと思います。