引退〜宮崎駿監督〜
このところ、『風立ちぬ』の制作ドキュメンタリーを重ねて
目にしていたので気にはなっていたのですが、
宮崎駿さんが引退を発表されたとか。
アニメがスクリーンの中で歳をとらないのと同じように
どこかで、宮崎駿という人もずっと存続するような気がしていました。
でも、、映画に向かって沸き立つ力にすべてを捧げている間は、
確実に老いている自分の肉体をしばし差し置いていたということで、
その時間がそのまま肉体の癒しにつながるほど楽な作業ではなかったのですね。
そんな凄まじいほどの作業の中で、たくさんの名作を生み出されたことに
改めて畏敬の念を感じます。
宮崎監督は、制作が終わるとカレーラーメンを作って食べていましたね。
そういう一つ一つの儀式を通って日常を取り戻していくとおっしゃっていました。
ちゃんと、大切に横に置いておいた‟日常”があるということですね。
ちゃんと、大切な自分のことをわかっているっていうことですね。
昨夜は『ニッポンのジレンマ』で対談する田原聡一郎氏の人間っぽさに
親しみを感じていました。
熟成するにつれて‟人間”である自分に向き合い、その状態をさらけ出す人は
自分にとっても正直な人なのだろうと思います。だからこそ、大成している方に
そんな姿が見られると、ある意味期待通りで嬉しくなります。
自分もそんな風に生きたいな、と感じます。
今日は初物のサンマをいただきました。
小さなお魚でしたが、さっすが旬!!!
絶品でした。
宮崎監督も、今はゆっくりとサンマも食べれますね。
プッチーニも添えて、
秋の味覚三昧でした。
季節感を感じながら何度も「おいしいね」と言い合える食卓に感謝の夕飯でした。