~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

黒サンゴで思うこと、そして甲子園の感動

今日は朝からキュウリに感心していたHanaです、
黒サンゴ。
自家製の糠床で一晩漬けた浅漬けです。
パリッとした歯ごたえが、もう普段のきゅうりとは全く別物でした。

昔はキュウリといえばこういうキュウリだったと思うのですが、
きっと今のことども達は、皮が薄くて比較的柔らかくて甘いキュウリの味覚経験しか
持たない人が殆どじゃないかしら。
気が付けば、スーパーなどでは‟黒サンゴ”はほとんど見かけなくなりました。

この歯ごたえと、しっかり身の詰まった味を
‟キュウリ”として子供の舌の記憶に残しておくことは、お母さんの役割だと思います。
幼いころは黒サンゴをよく食べていた私でさえ、たまに食べてびっくりするくらい
美味しい、普段の食卓から離れてしまっている‟黒サンゴ”を
求めてみてください。少し塩もみするか、浅漬けにするとその差が歴然です。

日本の野菜、日本の食文化の味の記憶を伝えていくことは
豊かな食文化を持つ日本人の大切な仕事だと思います。

食事だけでなく、お菓子も服も家で母が作ったもので育ってきた私ですが、それでも学生の頃、食事はカロリーメイト食物繊維飲料、とか、ミネラル入りのシリアルにノンファットヨーグルトを混ぜて食事を済ませていた時期もありました。工場から出てきたものを利用することによって手間が省けるだけでなく、合理的に栄養もとれて無駄がないというメリットを経験する意味はあったと思います。

でも、大人になる過程で幸運にも、沢山の美味しいものを経験して
たどり着いたのが現在の価値観です。
日本の気候風土が生み出した食材の豊富さは、世界に比類ないものだと思いませんか。
キュウリ一本でこの違いです。

工場から出てきたものを中心に食べる食生活をする人が増えるほど、
本来の食材が持つ味や力を知る人が少なくなるだけでなく、
需要が減る=食材の種類が減ってしまう、ことになってしまいます。

日本の国土を上から見ると、緑の山脈と海岸が織りなす複雑な風景に圧倒されます。
この美しい国土に複雑な気候が関わって育まれた食文化には大陸には真似のできない
深さがあることを、子供たちには特に、
身近なところからでいいので経験しておいてもらいたい、と願います。

日影が恋しくなるような昼下がりは、
甲子園の決勝観戦onTV。
前橋育英の高橋投手の最後の2球。
9回表のの大チャンスで最後の打席に立った自分をアウトにした投手が今度は自分の目の前にいる。この場面で投げた最後の2球。で試合最速、そしてまた最速。
2年生、若干17歳の心の力も体の力もすべて手の中のボールに乗せて、すごい力になって
いた。感動しました。
甲子園の、ギュウーっと詰まった感動をいただけた恵みに感謝です。