ラベンダーとエゾアカクサ
庭の一角を占めるラベンダー。いつもの年は、向き合ってきっと仲良くおしゃべりをしている相棒のバラたちが、今年は防塵ネットで遮られてしまって、囲われたバラを外から眺めては心痛く思っているに違いありません。
ラベンダー自身も、今年は、劣境が強いられ、何とか花をつけているのですが、あと1ヶ月くらいで自由になれるらしいから、何とかみんな耐えていてね。
山から飛んできた山野草。清掃のおばさんがエゾアカクサって、教えてくれた。
繊細な、薄い花びらで、奥ゆかしい美しさが好きです。今年も咲いてくれたね。
些細なことが、意外なところで結構心の奥に反応していたりしてすっきりした気分になれない時、草の匂いは癒やしを与えてくれます。
今日気になった本はこれ。
- 作者: 北川智子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 単行本
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ハーバード大の“白熱日本史教室”で話題になった北川智子さんの著書ですが、研究拠点をケンブリッジに移した彼女が、ヨーロッパの各地を旅して綴ったエッセイです。
「歴史とは何かではなく、歴史に付随する価値とは何か・・」(まえがきより)というセンテンスが、ちょうど自分の気になっていることにぴったりはまっていて、思わず手に取りました。私の場合テーマは、歴史そのものではないのですが、彼女の観点がしっくりぴったり合うような気がしました。
日々、自分の中に、よみがえる記憶と感情、そして思考をためること無くクリーンにしていくことは、気づきや出会いの喜びを受け取るための必須作業です。
草花や本の助けを借りられる環境に住まうことに、感謝いっぱいです。