~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

だくさんの良き‟思い出”をつくろう

今日(いえもう昨日ですね)は、久しぶりに7〜10度くらいの
温かい1日でした。
ずっとこんな温かい週末が続けばいいのにな。

今日、編み針を動かす私の横でmasaが読んでくれたのは
吉本ばななさんのエッセイ集でした。
ここに、今の時代の人(女性)の姿が小気味よくまとまっていました。
備忘録的に抜粋(一部要約)してみます。



‟・・みんな罪悪感を持っている。生きていることそのものに、自分の平凡さに。
みんな自分にうんざりしていて、超人的に頑張らなくては自分を好きでいられないような
心境になっているように見える。
・・・子供を産んでも、誰が支援してくれるわけでもなく、
経済は産前よりも苦しくなり、夫が家に寄り着かなくなる可能性が大だ。
・・・かといって、ひとりでいてもずっと気楽でしあわせでいられるようには
なかなか人間はできていない。人間は他のだれかといたい生き物なのだ。
友達でも家族でもペットでも夫でもいい。つながりが無いといられない。

でもみんな忙しいので・・・・・いつも時間に追われている感じで、人と会って話したいのか、
何かさほど美味しくないモノを食べるために会うのか、なにがなんだか
わからない。それらがまじりあって、しかもほんわかとはしていない中、

部屋もきれいで、自分も年齢を超えて綺麗で
情報には敏感で、お金も稼いで、過去の価値観からは離れ、
でも親とも円満に、男にもかしずき、子も産んで・・・・・
どんなことを要求されているのが今の女性だ。
どう考えても無理だろうと思う。

でも、がんばりやさんで真面目でいい人たちは、どうしてもそれをやろうとして
ストレスが楽しい事や生きやすさを上回ってしまい、壊れてしまう。

人生は1度しかないし、自分は一人しかいない。
そんな一番基本的な事を忘れてしまう。

私たちは、食べるためにうまれてきたのではなく、楽をするために生まれてきたのでもなく、
子孫を残すためでもなく、長生きするためにでもなく・・・
自分の情熱を燃やすために、向いていることをこの人生でやりつくすために
生まれてきたのではないだろうか。

愛する人々への愛情を抱きながら、たくさんの良き思いでをつくって、
それを大事に抱えて悔いなく死ぬためにここにいるのではないだろうか。


こうして書くと絶望的なようだが、
若い敏感なお嬢さんたちはそろそろ気づき始めていると思う。


みんな、どうしてしまったんだ、そんなにすごくならなくてもいいじゃない。
今日観た物の事を考えたりしゃべったりしながら、普通に友達とか家族とかと
すごそう。仕事はそこそこにできて、失敗もして、時には達成もして、・・・

見たくないモノやしたくないことのために使う時間を減らそう。
ただ漫然と生きているだけの時間を減らそう。
でもしゃがりきに何者かになろうとしたり
自分から発信したりなんかしなくていい。そんな疲れることはやめよう。
ペースを落として、一つ一つの行動を寝る前に振り返ろう。
・・・・普通に感謝しよう。

1日の中に一個くらいは眠っている宝を大事に輝かせていい眠りに入って行こう。”





結局、言っている内容は自分の承知していることばかりなのだけれど、
このように、言葉にして高らかに並べられると、
クスッと笑ってしまうほど図星な感じが心地よかったです。

彼女は、ことあるごとに、‟思い出”を作ることを強調しています。
日常の思い出。
心が温められた瞬間を1日の中に持てていたか、
自分の課題にもしたいお題です。

夕飯クリップ☆彡