‟祝日”らしく
体育の日(東京オリンピックの開幕記念日)ということで、
朝8時から12時間に及ぶNHKの東京オリンピックスペシャル番組は
テレビが作り出す”特別な日ムード”の力を実感しました。
NHKがこんなに力強い特番を組むと、大晦日並みの祝日気分が
画面から流れてくるのが不思議です。
おかげで、どっぷり祝日(休日)気分になりました。
モノクロ画面が映し出す52年前の東京の風景は思っていた以上に‟昔”でした。
ゴミが散乱する街中は、日本とは思えないモラルの低さ。
オリンピックを契機に都民の意識改革から始めた美化作戦に
ポリバケツ型のゴミ箱を配った、というところから始まっていたなんて
全然知りませんでした。
たった50年前の話なのに、本当に日本は飛躍的に成長したのだな、と
改めて思い知りました。
休日モードに火をつけてもらったので、
日課をいつも通り行うだけではなく、
お父さんの匂いのする家電店と本屋巡りにしよう。と思いたちました。
本屋はともかく、家電店て何?
・・・カセットボンベで温まるポータブルヒーターの新聞広告を見て、
今年の冬は灯油代を節約するためにポータブルヒーターっていうのは
良いのではないかと、足元に置いて寒さをしのげるうちは
これだけでいけないかしらと、研究がてら、という目論見です。
行く気モード全開♪のmasaに、「ちょっと待ててね〜」と
下調べをしてみると、カセットボンベはやっぱりこわいし、
一番空気が汚れないパネルヒーターは、寒冷地では全く歯が立たない、
ということがわかり、無駄な抵抗をするのをやめました。
『書店&ドーナツ』
ああ、
masaが待っていた・・・
ということで、もう一つの方には行きました。
予想通り、休日の書店はごったがえしていました。
家族のコミュニケーションをとれる良いお出かけスポットになっているのですね。
あまり休日に来ることがないので、まるで別世界です。
折角masaと一緒に来たので、彼が書店をもっと楽しめるように、
いつも回らない雑誌の棚や、ディズニーランドコーナーなどに赴き
休日らしく書籍以外の本をパラパラとしている間に
耳が理解していた3つの傾向↓
・小学生の女子は、‟プラバン”にとても惹かれるらしい。
「プラバンって何?」「やってみたいな」など、複数の女の子が引っかかっているのを目撃。
・お父さんお母さんは「もっと一生懸命勉強したら○○」と、勉強を交換条件に話す傾向がある。
(何度この言葉を聞いたか・・・。)
・お爺ちゃんと孫という関係になると、一転。
「○○は○○が好きなのか〜」(孫と共感したい気分がにじみ出ている)
普段なら、棚に並ぶ本だけに癒されるのですが、
休日モードの家族の中に入れてもらっているような癒しをいただき、
その勢いで、ドーナツ店にまで並んでしまいました。
10年ぶりくらいでしょうか。ドーナツ買うなんて。
中に入っていてびっ〜〜〜〜くり。
満席なのですよ。広い店内が。世の中、こんなにドーナツ買う人がいるんだって
かなり衝撃でした。私の知らなかったそういう家族たちの幸せそうな休日の風景にまた
すこし入れてもらって、なんだか嬉しい(#^^#)。
気分って、不思議なものです。
masaはやや棚ぼた的なこの母の行動にご満悦。
ハロウイン限定ドーナツを二人で食べちゃいました♪
楽しいね〜、おいしいね〜って、書店で癒されすっかり童心に帰っていた私が
プリントをするmasaを目の前に。。。地味にやっていたのはこれ。。
ドーナツの箱が可愛くて、ドーナツ型の模様を或るパーツに使うことを思いたち、
プチプチと切り抜いていました。
こういうこと、子どもの頃やりたかったの。。。
『旗』
道をゆくタクシーが日の丸の旗をドアサイドに立てて走っていました。
ひらめく旗が”お祝い"‟慶び”の空気を振りまいて行くことを
この歳になって初めて感じ理解しました。
旗って、陽のエネルギーを振りまく性質を持っているのだと。
昔のお家が祝日には玄関先に旗を掲げていたことにも
そんな理由がきっとあったのですね。
そういうことをするお家がとても少なくなって、
その行為の恩恵を感じる機会も無くなってしまった日本人が圧倒的である今
‟旗を振る”効果を知っている人はとても少ないのだろうな・・・
同じ旗でも、鯉のぼりのように、出したり入れたりちゃんとしないとダメです。
ポールにつけっ放し、とか、路傍に立てっぱなしの‟交通安全”とかは
旗のエネルギーが限りなく無くなっています。
こんな風にお祝いのエネルギーを振りまいて
可愛い旗をパタパタさせて走っていくタクシーがとても元気に見えました。
楽しい休日モードでした。感謝。