~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

茶縁日和

今日のNHKクラシック音楽館』に目が張り付いてしまいました。

チック・コリアモーツァルトを弾いてる!!って。。。

2台ピアノのための協奏曲を小曾根さんと弾いていたのでしたが、
小曾根作のカデンツァ入りで、それはそれはかっこよく、
チックコリアがモーツァルトを奏でる不思議で新鮮な光景も見られました。
同じ曲を弾く小曾根さんのと並んで見られるので、
身体の預け方が全く違う二人の弾き方が、とても勉強にもなりました。


     ♪     ♪     ♪     ♪     ♪

さてさて、朝ごはんを食べていると
昨日の今日で、お茶を探したい私の記録をご覧になったかのようなイベント情報を
お知らせいただきました。
北の茶縁日和』というタイトルにくらくら〜っときて、
お昼のピアノ室に間に合うためには、今出かければ間に合う!っと
masaのランニングを後回しにして出かけてみました。
いいお天気!   

7月に入ってしまっていたのに、境内にはまだ”茅の輪”が待っていてくれて、
ついでに茅野輪くぐりもできてしまいました♪
上半期のけがれを落とす、茅の輪はそぎ落としたい気分の、
今の私のメンタルにぴったりでした。ありがたくくぐらせていただきました。

境内を見渡すに、お茶や実演、飲食、お野菜くだもののテントがいくつか
在りましたが、あら?意外と小規模なイベントだったのかな・・・・?」と思いきや
いえいえ、事前にチラシのPDFを拝見していたので、そんなはずはないと思えて
社務所入り口をウロウロしてみると、
「2階と3階にもありますので」と案内してくださり、
本来の会場を見逃すことなく行きつくことができました。

通りがかかりではここまで奥が深いイベントだとは見た目にわからなかったと思います。
教えていただけて、ラッキーでした。

残念ながら、目当てのハーブティーのお店は一つだけだったのですが、
薬膳茶・中国茶(ネパール・ヒマラヤ・台湾・インドネシア)・日本茶・紅茶
の製造元もしくは生産農園の方が直に販売しているお店が殆どで、
立ち寄って、試飲しながらお話を伺っていると、それぞれに聴けるお話が異なっていて
奥が深く、本当に勉強になりました。

全部に寄っていたらピアノ室の時間に間に合わなくなる、と思い
紅茶と日本茶のお店に絞り、茶席や体験は飛ばして回ったのですが
それでも、お店ごとに2〜3種の試飲をいただくので20〜30種はいただいた
ことになります。スコーンや焼き菓子・チョコレートのお店は勿論もれなくひっかかり(*^-^*)、
境内に再び降りてくる時には、両手も心身もすっかり満たされておりました(#^^#)。

お茶のイベントだけあって、お菓子や点心のお店も全て本物志向で美味しくて、
お茶を選ぶ方々ならではの目利きに感心しました。

もともとの目的であったセントジョーンズワートはハーブ店さんが
持ってきておらず、手に入りませんでしたが、そのお店が以外と身近な
場所にあることを知り得ただけでも収穫でした。

ならば、と回った紅茶のお店。

最初にあたったのは、秩父の専門店さんで、様々なお茶をセレクトし、
アールグレーの香り付けなどをなさっているご主人自らが店頭でお話し下さいました。
ここの、アールグレーの香りはこれまでいただいたどのアールグレーよりも美味しく感じ、
洗練された品ぞろえを感じたお店でした。

会場の入り口に、‟効き茶&人気投票”のコーナーがあって
3種のお茶をいただいたのですが、最初のカップは家を出てくる時に飲んできたその
味に酷似していて、2つ目は朝飲んだダージリンにそっくり。。という感じ。
ところが3つ目が‟うちにはない味”でした。

で、そのように伝えると、答えは”日本茶”だったのですね。
‟和紅茶”です。
カタログで見たり聞いたりしたことはありましたが、口にしたことはなく、
‟百聞は一見に如かず”はお茶に通ずる、と実感しました。
この‟日本茶”紅茶の味が、渋みの無い、あっさりとした、それでいて奥深い
とても美味しいものだったので、ここ以降、‟日本茶紅茶”の旅に出ました(*^^*)。

巡ってみたところ、3箇所で並べられていて、
効き茶で使われていた物ではないのですが、どれもそれぞれに異なる
味と香りでした。             

「まちこ」というのは緑茶の名前で、清水のお茶。桜の香りがするのです!
フレーバーではなく、茶葉そのものが桜の香りのする茶葉なのだそうで37○○という
4桁の数字が品種なのだそうですが、それでは味気ないので茶摘みをしていた真知子さんの
名前をつけたとか。
そして、和紅茶の方は、その『まちこ』と他の茶葉を半々にブレンドして作っているそうで
軽やかな花の香りがふんわりと残る紅茶でした。
「まちこ」は世界緑茶コンテスト最高金賞の受賞歴ありです。

これは、カネタ太田園の「さえみどり」。 
とても綺麗な緑色に、甘さがしっかり味わえる、とても美味しお茶です。
店頭に立つご夫婦が直に栽培し、生産しているお二人なので、本当に製品の詳しいところまでを色々お聞きできました。太田園は静岡西部の高地にあるそうで、
全て手摘み、手もみのお茶なのだそうです。
洞爺湖サミットでふるまわれたお茶もこちらの煎茶だったそうで、2013年には
農林水産祭で天皇杯を受賞、去年受勲もなさっているという、超エリートの
生産者ご本人たちとは思えない、奥様のお話しぶりに、深く共感を覚えました。

ここで作っている和紅茶は、「べにふうき」というお茶が紅茶になっています。
この「べにふうき」は花粉症に効く、といわれているとのことで
お爺ちゃんが花粉症の孫の為に植えたお茶なのだそうで、
飴にもなっていました。これは、少しアレルギーっぽい私たちにも向いていそうな・・。

有機栽培(完全無農薬)のお茶もあったので、そうでないお茶との差なども
伺いました。

このような、本当に尽きることの無い現場の方のお話にどこまでも
ひきこまれていきそうになりながら、日本のお茶文化と実際の種類の奥深さに
驚嘆した、という表現がぴったりの1日でした。

そもそも、イギリスだったら200グラムとか400グラムの缶にドーンと入って
3000円〜みたいな売り方をする紅茶も(いくらお墨付きの味とはいえ)
日本って、10グラム、30グラム、100グラムだとたっぷりね、のように
売られている所から、それだけ豊かな品種と繊細さを持ち合わせていることを
垣間見、日本の豊かさをしみじみ感じました。

帰宅後感として、もう一つ挙げれば、
お茶を売ったり作ったりしている人はそれぞれが扱うお茶と同じような面持ちをしていて、
スイーツを売っている〔作っている〕人は、やさしい甘いスイーツみたいな雰囲気を
持っている・・・・それぞれの品物がそこの店主のお顔に映っている気がしました。まるでアンパンマンの世界みたいに(*^^*)。。
面白い・・・

不思議なことに、ほんのわずかずつではありながら、色々なお茶を沢山体内に
入れた後の半日、身体がとても満足していて、心もお腹も満たされているような
状態でした。薬効をうたわれたお茶を限定して飲まなくても
どのお茶にも、良いお茶にはしっかりと身体に効用があることを
大量の試飲を通して結果的に実感もした日曜日でした。

キャシーさん、幸せをありがとうございました〜〜。
ご連絡いただいたmarie先生にも感謝です。

夕飯クリップ☆彡