~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

あさイチ ABAの特集 視聴後感

今日のNHKあさイチでは、発達障害の子ども達に関する
療育の特集でしたね。

朝のゴールデン番組でこんなに長時間取り上げられている
のを見ると、当事者的な人がそれだけ多くなっているということなのか。
とにかく、現状の主流を見ておこう、と視線が張り付いてしまいました。

番組では、発達障害の子どもの療育方法として国際的に最も用いられている
「ABA(応用行動分析)」について紹介。
1)「うまくできたら、すぐにほめる」2)「課題を細かいステップに区切って教える」などが基本でした。
これに取り組む親子に密着し、子どもの発達を支援するために、親がどのように接すればよいのか、
何が大切なのかを、平岩幹男氏が解説、ゲストはご本人がADDだという栗原類さんでした。

‟誉めて伸ばす”とは、ありふれた子育ての要素に聞こえるのですが
これが確立されたノウハウをもって多くのNPOなども療育プログラムを行っているのだそうです。

そのプログラムのやり方や質の違いはあると思いますが、
基本的に1)も2)も幼児教育の、七田式やモンテッソーリのベーシックなポイントに
すっぽり重なっていることばかりで、つまり特別支援を必要とする子どもだけでなく、
全ての子どもに共通して発達を促すために効果的なことである
と確認しました。

ABAという呼称こそ新しく響きますが
試行錯誤しながら、‟知的障害を伴う自閉スペクトラム”の親として
可能な限りの試みと働きかけを継続した二十数年過してきた立場からは、
画期的な新しさはABAの中に見出されませんでした。と言うのが正直な感想です。

それよりも、ゲストの類さんや密着されたお母さんの言葉、平岩先生の一言のなかに
聴き逃してはならない重要なポイントがあったように思います。

発達障害のヒトは自己肯定感が低い。(類さんの言)
 (これを忘れずに対応を考えれば、全てのヒントになります)
・社会には支援学級はない。定形発達の子どもたちと共に普通学級にいることによって
 周りの行動を見て学ぶものは多い。(お母さんの言)
・社会に出て行くためには『読み書き・算数』は必要。入れるものは入れておく。
 (平岩先生)

そして、
誰しも、発達障害のかけらは潜在的に持っているもの。
だから、その人のできる事に注目し、できないところは補い合うというスタンスは
発達障害の人に対して特別に行うというよりは
社会全体の共通認識として行動規範にしていくことで皆が住み良く健康的な
社会になっていくのではないか、というようなまとめにも
大いに賛同しました。

密着されたご家族のお父さんが、(2歳半になっても言葉が1言も出ないお子さん)

「自分の望みは一つ。この子が何を思っているのかを聞きたいんです。」

「うんうん。わかるわかる。」と思わずテレビとお話してしまった朝でした。
お父さん、大丈夫ですよ。一生このままでは終わりませんから・・・。

本人を観察し、向き合っていく態度を続けて行けば
そして、本人ができることが何かあればそれをやめずに日々を進んでいれば
お父さん・お母さんを皮切りに、社会や周りの人や物事に対する信頼感が
本人なりの世界の中で培われ、安定させてくれるようになりますから・・。

夕飯クリップ☆彡