而今
「あぁ、今日は恵方巻だったわね・・・」と
サバをグリルに入れる時に思い出しました。
いいのいいの、豆まきさえしっかりやっておけば(*´▽`*)。
『節分』とは冬と春を繋ぐ節の日ですが、つなぎ目は今日に限らず、毎日、毎時
‟今”というパーツが次の時を繋いでいる、いわば‟節”と考えることもできます。
「ここまで」と「これから」をつなぐ‟今”。
‟今”を生きる、ということばが最近ではあちこちで
見かけられるようになっています。
しかし、この考え方の重要性を見失っていたのは過去の物質経済が栄えていた時期だけであって、
もともと昔の人は人生の秘訣として重要視していました。
古代マヤの人々もそうでしたし、同じ考え方は禅の教えにもありました。
『而今(にこん)』という禅語を見つけました。‟今”という時間を絶対なものとして
大切にしなさい。という教えです。
カメラメーカーのニコンの由来がここからきていたら,凄いな、と思いましたが
そうではなかったみたい。(日本光学からきているそうです)
『而今』心を波立てたり曇らせたりすることで正しい形で映らなくなってしまう真理
を自分の中に正しく映し出すために必要なのは、
‟今”を丁寧に生き、命を感じて生きること、という教えです。
美しい時間を紡ぐことを大切にして、今やるべきことだけに集中して生きていきなさい・・・。
‟美しい時間を紡ぐ”
奥深い課題のようにも感じますが、なんと安堵を感じる言葉でしょうか。
「便利さ」、「合理性」、「競争」、そういうものからできるだけ離れて
古来の知恵を生かした人生を送りたいと思う今宵です。