忙しさの中の楽
今日はリハーサルが午前中だったので、いつもより早い時間に
練習をした結果、夕方がとてもゆったりできました。
といっても、ゆったりしていたのはmasaだけですが・・・。
私は、先日完成させた手書きのスコアを各パート別の譜面にして
入力、印刷という作業を侮っていたツケに追われていました。
明日の夕、お渡しする予定なのです。
各パート別に6種類打ち込んだ楽譜を人数分印刷する作業中に
ミスを発見してやりなおしたり・・・。4時間もかかってしまいました。
そして、明日のBGMで弾く予定の『花は咲く』が、実はコーラスグループの方がたの
アンコール候補曲だったと知り、masaのピアノの最中にでも声を合わせて頂ければ、と、
また歌詞カードをつくったりして。
肝心の彼のピアノの仕上げは、すっかり本人任せになってしまいました。
お昼も、リハ室からピアノ室への移動中に車中でとる、というタイトな流れの中で
目の前のことをひたすらやる、というだけでこの時間を迎え、
気分は‟無”に近い感じです。
「何か忘れていることはないかしら」と思うほどめまぐるしく回っている時というのは
動き続けているものの、‟困難”は感じません。
するべきことが見えている、という健全さを与えられているということは
精神的にはとても楽で、実に感謝すべきことです。
そういえば、今日masaが弾いた3台のグランドピアノの響きの違いは驚くほどでした。
機種や新旧の違いはあれど、置かれる場所と手の入れられ方で、奏でる者が同じでも
これ程違うものか、とおもしろく思うほど。
必要に迫られてはしごしていたピアノでしたが、
ピアノという楽器である意味遊んでいた感覚もあり、
今朝のテーマの一つ ‟パーフェクトに遊ぶ” に少しだけかなっていたかもしれません。
苦楽は視点次第。演奏しかり。
今日までの‟演習”が明日、気持ちの良い‟演奏”となりますように。