身体が共鳴する自然時計
昨日の願いが空に通じたのか、今日の風は幾分穏やかでした。
部屋の中の植物たちが「直射日光を浴びたい」と言っているように
聞こえて、皆さんとはいかないのですが、
一番外に行きたそうな、窓から少し遠かったコを外に連れて行きました。
外では今日は安心して花たちを見ることができました。
梅雨入りしている本州では、きっと今頃アジサイが満開なのでしょうね・・
我が家のアジサイの蕾は、今咲いているバラの花よりまだ小さいです。(おまんじゅうぐらい。)
そんな小さくて固いつぼみが、めぐる季節の中で、いつの間にか赤みを帯び開花していきます。
花の変化は目に見えるのにちょうど良いスピードで、
季節感という以上に、時の流れをカレンダーよりもずっと確かに受け止めることができます。
思い起こせば2年前、建物の修繕工事のために庭の半分が陽も雨も当たらない状態になった
半年間は、花々が枯れていく姿に心を痛めるだけではなく
夏の時間を感じる景色のない、暗いくらい季節でした。
そのダメージは、意外にも翌年の土にも花つきにも、心理にも影響していました。
ただ日が当たらない、外の空気が当たらないというだけでも
完全に枯れてしまったバラを含めて元の姿を取り戻すのに2年を要した
今の庭を観ながら、震災以来ダメージを受け続けた福島周辺の土地が元の姿に
戻るのに要する年月の果てしなさを思います。
そして、その季節の自然と共に時の流れを受け入れてきた人々の心が
同じように感覚を失いそうになるのが理解できる気がします。
生きた花と暮らせる幸せが手元にある今年に心から感謝です。
今日の夕飯は、焼きシイタケにゆず酢めんつゆで和えたおろしをつけました。
明日も外の空気をたくさん吸えるいいお天気に恵まれますように・・・。