真面目であること
今朝、お願いしていた麻のスカートが届けられました。
部屋着にしているスカートが重くなってきていたところ。
さっそく、はいてみました。
一重仕立てのギャザースカートなので軽いとは思っていたけれど、
まるで空気をまとっているような軽さと質感は
つつまれているその身体を意識する、というか
身体を‟ちゃんと”自分で支えていますか、
心がフラフラ,ダラダラしていませんか?って問いただしてくれるような
心地よさがありました。
暑い地方に住んでいた頃は、麻=涼しい、という感覚しかなかったけれど
自分が発している波動を正直に吸収してしまうような、従順なフィット感
は、身に着けていたいと思わせる力がある・・・とこの頃感じています。
麻の持つ心地よさを実感できるようになって「よかったね♪」
天然素材の中でもシルクと麻は、語り合える気がします。
シルクは教えてくれる力、麻は受け止めて同調してくれるやさしさをもって。
我が家では、そういう意味で生きたものたちが、結構共同生活しています(#^^#)。
お花もそうですが、米ぬか乳酸菌とか、豆乳グルトとかフルーツ酵母とか♪。
人間二人だけど、‟大家族”です。
そういえば
4,5日前に仕込んでいた麹さんたちもお塩さんたちと仲良くなって
めでたく塩こうじとなっていました。
そして、部屋の外で生きている葉っぱが今日は
サラダに入りました。スイスチャードのレッド君。
茎の赤さが体に良さそう(*^-^*)。この夏大活躍してくれそうです。
さて、夜にはワールドカップ開幕を目前にした、NHK‟プロフェッショナル~仕事の流儀”
本田選手インタビューにまたまた引きこまれてしまいました。
中学時代は努力を続けるも、鳴かず飛ばずでユースチーム入団への道は閉ざされ
特別秀でた身体能力を持つ訳でもないと言われながら、
‟そういう選手たちを追い越すチャンスは自分が築くものだ”と
努力を重ねている彼の言葉ひとつひとつは、
目の前にいる‟普通”のだれにでもチャンスは平等に与えられている、
と信じさせる力を持っています。
「夢を諦めるタイミングなんて、いくらでもあった」
って、誰もが身に覚えのある経験にあまりにも近い言葉。
「才能のある人はいるけれど、その人と自分との差は
ライオンや馬と競争する程の差ではない、天と地をひっくり返すほどの才能の差はないでしょ?」というのが、
夢実現の信念の根底にありました。
その差を大きいと見るかどうかは自分次第。
頑張るかどうかは、自分で決められる。
「やれることは今日からやるんです。」
やっと評価され始めたミランで、足首を捻挫して戦線を離脱しても、
「これまでにあった挫折に比べたら、こんなの歩いていて石ころが落ちていた感覚。」
と言う。「蹴飛ばしてしまえばそれでおしまい。」
何と強い信念でしょうか。
これを支えるものが、「人に負けないものを持っている」、と自負する彼の本質であるように感じました。
インタビューの最後に番組から問われた質問
「プロフェッショナルとは?」
に、暫く考えてから、彼はこう言いました。
「プロフェッショナルとは、自分がしていることに対して真摯であること。真面目であること。」
え〜!?‟真面目”、でいいのですって!
「真面目であること!」「真面目であること!」「真面目であること!」
嬉しくなって繰り返してしまいました。
じゃ、私、なれるじゃない♪!
大きな大きな夢に向かって限りなく昇りつめている人が
ぐ〜んと近くにいるような錯覚に陥って、ルンルンしてしまいました。
この表現が、彼の人並み外れた信念に後ろ盾されたとてつもないひたむきさを意味しているとはわかっているけれど、
「真面目」という地味な日常を昇華し、励ましてもらったように感じる
ありがたいお答えでした。
‟夢を諦めるタイミングなんていくらでもあった”
‟石ころ転がっていたら蹴飛ばしてしまえばそれでおしまい。”
・・この二つの言葉、日々の小さな挫折を感じる度に思い出したいと思います。