~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

夕方のニュースより

夕方のニュースで、ちょうどお昼にお茶を共にしていた友人と話していた
話題が事件として出てきていました。

40代の男性が生活保護費を不正受給していて詐欺罪で捕まったと・・。
その人は13か月で110万円もらっていたのに、
働いて180万円の収入があったということが、‟詐欺”とされる根拠でした。

単純計算して、一か月約8万5千円
生活保護を受給するためには家は持てないはずなので、
ここから家賃を払い、光熱費を払い交通費を賄っていたら
長期の‟文化的”な生活は難しいと想像できる額です。

今日昼間に聴いてちょっと驚いたのですが、
受給中に働いて、たとえば3万円の収入があったら、
収入となった分だけ生活保護費が天引きされていく
というシステムが‟正当”な受給なのだそうです。
だから、収入が8万5千円以内なら働いても働かなくても同じ。
それなら、8万5千円までのパートタイムの収入なら働かない方が‟得”
と考える人が多くなってしまうのもうなずけます。

全くの想像ですが、月々8万5千円では足が出てしまった分の生活費を補っていた
借金があったとしたら、やっと、月13万くらいの収入が入るようになっても
返済と合わせて生活できる残高を維持するには
返済を終わらせるまで嘘をついて保護費を受給していくしか借金の雪だるまから
抜け出す道はなかったのではないかしら。

そういうことは考えられませんか?

昨日書店で見かけたこの本にも、‟最後にこれだけは言っておきたい”として
こんな風なことが書いてありました。
‟塀の中にいた人々は、ごく普通の人たちだった。
劣悪な環境のために知らないうちに法を犯すことになっていた人や
障害者で社会で正しく生きるのには助けが必要な人、
そんな人たちが殆どで、凶悪な犯人、みたいな人ではなかった。
そして彼らが塀の中にもどってくる確率もまた、とても高いのだ、と。

不正受給をする人の中には、確かに意識して悪いことをしている人も
いるでしょうけれど、
実際に、ふつうの社会人に戻りたいと思っているひとが
戻れるための行政になっているのか、
様々な視点で社会的弱者を本当に守る確かなシステムを
もっと見直すことが、犯罪者を増やさない対策なのではないかしら。

今日のオバマ大統領の演説概要も国内の弱者の視点に立ったものだったとか。
丁度、今日ひっかかったことに重なっているようで、
やはり、今大切なラインはここではないか、と感じる今宵です。