~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

地下鉄の中で

今朝の空。  
masaの通勤練習のお蔭で、週に1度のペースで利用するようになった
地下鉄ですが、
本を読んでいるひとを見かけるとホッとするこの頃です。

スマホが広まる以前のつい数年前までの、電車内の風景は
紙の本を読み、新聞を読む人が沢山いました。
あの風景が戻ってくる日はもうないのか・・・と
スマホが奪っていったものがここにもあるような思いがしました。

昔、といってもまだほんの5年前には、
車内では音楽を聴く人、本を読む人、何もしない人がいて、
それぞれが意識しないものの、みんながちゃんと視界に入って無言の
コミュニケーションが成立していた空気があったような気がします。

それが、座席1列中の6〜7割がスマホを覗いている光景は、
小さな画面に集中して極度に視界が狭められた個人がバラバラに存在する
空間になってしまいました。

スマホのお蔭で、移動時間中にできることは多様になったと言えるのかもしれませんが、
眺める側からすると、この景色は皮肉にも、無機質で文化を感じにくい単一的な
風景になりさがってしまったな〜、と。
人々のいる風景が絵にならない国に、豊かさは感じにくいでしょう。

心配りや行動や、道をゆく服装などを通じて
一人一人が日本の文化的風景を作り上げていると考えると、
液晶画面に乗っ取られてしまった視線をぶら下げて道を行く人を
眺める側の人間がもう少し多くなることを願ってしまう朝でした。

今日もありがとうございました。