今が‟心温まる過去”になるように
夕食を済ませてmasaが食べ終わるのを待っている間に
何となく昨日うまくいかなかった編み物を研究していたら
いつの間にか、masaがお皿を洗ってくれていました。
「ありがとう。」と視線を手元に向けたまま口にしていると、
「ふわ〜〜〜」と大きなあくびの音が。
時計を見上げてびっくり。
12時を回っている!!!
「え〜〜っ!だめだめ!早く寝て!」
と、突然masaをベッドへ押しやる。
お風呂上がりの紫蘇ジュースはこの後飲もうと思っていたのでしょうが、
12時なんて、早起きベースのmasaの身体の調子がわからなくなってしまいます。
いつの間にこんなに時間が経っていたのだろう、ごめんね。
そして、取り込み忘れていた洗濯物を取りにベランダへ出ると、
日中の猛暑を想像もできないひんやりとした空気が心地いい。
甘い甘い花の香りが漂ってきて、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』を
思い出す。。さすが、たなばたさま。
花の香りが漂う夜の庭は、誰もいないのに、誰かがいるような、
夏だけの空間です。
夕方、masaを送る道すがら、
さ〜さ〜の〜は〜さ〜らさら♪
2番までうたってみました。
masaがうんと小さいころ、歌いながら物寂しい気分の季節を繰り返していたことを
思い返します。「たなばた」‟なのに”の気分の方が強かったかな、その頃は。
今は、‟なのに”がとれました。
人生の経験値が余計な語尾を切り取ってくれます。
蘇る過去の思いが、どのような時のものなのかと並べてみると、
その過去を作ってきたのも自分であることを思いだします。そして、
今も、‟今ここ”を作っていることを思い出し、今が‟心温まる過去”になるよう、
意識していくことを忘れないでいたいと思います。
‟たなばた”がまたひとつ、過ぎていきました。
さらさらと。