雪道を歩くとき
毎日運転していても本当に不思議なのは、
路上に雪が無いと、道路脇に積雪があっても
とてもスムーズに車が流れるのに
雪が降りはじめ、路上が白くなるととたんに渋滞が始まることです。
車線が減る訳でもなく、路面が危険なほど凍結している訳でもない
そんな場合でも、です。
今日は朝、雪が解けて路面が見えていた時25分で到着したコースが
お昼、湿った雪が降りはじめ
こんな感じになってから
同じコースを行くと、35分かかりました。
復路はもっと。40分位かかりました。
同じ距離を走っていても、渋滞の街乗りは疲れます。
一方で、雪道の上を歩くと謙虚さを取り戻すことができると感じます。
ザクザクと一歩づつ安全そうな路面を探しながら、とにかく前に歩みを進める
ことだけ。それしか仕方がない、という状況になると、
スムーズに進めない、とか時間が・・とかそういう意識が薄くなり
進む方向が見えていて、
立往生することなく前に進めていることだけでありがたい、
前に進んでいるから‟いつか帰り着ける”。そのことがありがたい。
そんな気分になります。
もしだれも皆が歩いていれば、到着する時間はお天気次第。
お天気が悪い時は皆が、風や雪に立ち向かって歩いて、
時間よりも到着したことに安堵することでしょう。
ところが実際は、車やタクシーなどの交通手段が選べるからこそ、
時間が絶対という当たり前に、いつの間にか意識を縛られて生きている
日常なのだな・・と思います。
雨雪や強風から完全に守られて路上を進む車の中では感じられない
‟在り方”の本質を、垣間見られる雪道です。