~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

1日勝負

思いがけない雨模様のスタートとなりました。
北へ走っていくとやっと空が明るくなってきた・・・
         
ここから西側へ曲がると、景色は一転。
道央道を通り慣れている人なら、これが道央道とは違うことが一目瞭然ですね)
             
この道ができたおかげで、masaが3歳まで住んでいた家まで
1時間短縮できるようになりました。

何とか雨が上がって、
masa家の片づけを終えたらお墓参りをして・・・
海の幸を買って・・と保冷バッグまで持って行ったのですが・・・。

本日活躍したのは、ダンボールとゴミ袋だけでした。

これは、まだついたばかりの余裕の笑顔の頃。
            
別室はテレビに出られるくらいの福の山。。。あ、もとい
服の山。(全てこの部屋の主であった主人のもの)
これが、新品と、クリーニング上がりと、クリーニングを開封した袋ゴミと
ミックスされていて、部屋の容積が大きいだけに、その規模はかなりの状態で、
私にできるのは、
自分とmasaの玩具をスーツケースに詰め込んで出し、
明らかにゴミといえるワイシャツクリーニングのビニール袋だけを
ゴミ袋に詰め込むことでした。(これだけで45リットル2つ)

これ以上ここにかかると本丸のキッチンの片づけが後回しになってしまうので
キッチンに向かいましたら・・

今の我が家の倍以上の収納力をもつキッチンのすべての扉の中に
物が詰まったまま・・
食器に手を付ける前の仕事がゴミ袋とダンボール計15個となりました。





なぜ、こんなに1回きりで済ませようとしていたかというと、
この家が人手に渡ったということを知ったからでした。
それはいつものことながら、あまりに突然の連絡で・・・。

でも、もう物は殆ど処分したと聞いていたので、意外と記念に行くだけ
の気分で、緊張していたほどです。

部屋には、新婚の時記念でいただいた壁時計がかかったままでした。
廊下の両端に、masa用鉄棒ならぬ木棒を固定するための器具もついたままでした。
持参していたプラスドライバーで、その枠をとめてあるネジをmasaにとってもらいました。
一つずつ、一つずつ。

廊下には、テープで20㎝幅のボーリングレーンも貼ってありました。

荒れ果てた様相ではあったけれど、
様々な自分のちいさいころの記憶が、彼の中に確実に蘇っていました。
そして、納得していた彼の様子に、来てよかった、と
思いました。



さてさて、
確認していなかった私の落ち度ですが、電気も水も止まっていました。

これは日没までの勝負!!

汚れた手が洗えない、トイレに行けない、などと言っている余裕はありませんね。
清めの塩まで持参していたのに、
掃除ができないことがとても悔やまれました。

しかし、結果的には、日没までの7時間が物をすべて
袋とダンボールに仕分け、梱包することでギリギリでした。
太陽の光だけを頼りに作業を続け、
陽が傾きかけてからは、タイマーをかけられているかのような勢いで、
見えなくなる前に、持ってきた細かい物をもとに戻し、玄関に集結させる。




「もうここには、戻ってこないよ。他のヒトのお家になるからね。」
masaに伝え、


「これまで、長い間本当にありがとうございました。
ここでとても小さかったmasaは、こんなに大きくなりました。
ここの窓から、滑り台に乗っていつも外を眺めていたmasa
この家で沢山の思い出をつくれました。
私たちはもうさようならだけど、新しい人たちが住みますからよろしくね。
本当に、ありがとう!!!]

そしてふたりで、
「さようなら! さようなら!]
と拍手とともに沢山お礼を言って部屋を後にしました。




やっと靴を履いた時には、完全に日没を迎え、懐中電灯なしでは
足元が見えない状態でした。

ちなみに、この住居は4階建ての高さを3階建てで作っており、階段が異常な急こう配です。

masaが住んでいた頃は、危ないからと
階段はずっと抱っこで上がっていました。
右手に抱っこ、左手に買い物袋でこの急こう配・・・
わかっていたけれど、よくやっていたなぁ・・・
(写真が無いとわかりませんね)

階段部分は電気が通じていたので、3階の住居から
ダンボールやスーツケース約10個を運び出すことができました。

まとめたゴミも持ち帰るつもりでしたが、
これを遂行するには軽トラが必要でした・・(笑)
仕訳のメモだけを全ての袋に張り、借りた車の積載量ぎりぎりまで乗せて
帰途に着いた時にはもう7時でした。

お墓参りも、、おみやげもキャンセル。お花はお持ち帰りです。

そんな日曜日。
20年前がほんの数年前に感じたことが、とても不思議な1日でした。



masaのお家、ありがとう・・・・。