~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

二人三脚は危ない

午後から少しだけ外出して成人式帰りのあでやかな振袖たちが
プリクラ前で盛り上がっている姿で非日常感を味わいました。

夕刻に
NHK BS‟日本の水泳チーム50年のドラマ”を見ました。

1996年アトランタ五輪で再び大惨敗を記した日本水泳の
すべてを見直す大改革を一人の高校教師が始めたというお話でした。
オリンピックで勝てるレースをするために、
躍起になって練習していた当初、それぞれの所属チームごとに
練習に口を出さない、教えない、という暗黙の壁がありました。
その個人主義を取り払い「ひとつのチームになれ」を
合言葉に、チーム全体での応援・情報交換の上に絆をあつくしたことが
今の強さの秘密になっているようでした。

選手についているコーチとの二人三脚で練習をして、タイムが頭打ちになっていたところに
他チームのコーチが来て、一言視点の違うアドバイスをしたら、0.5秒タイムが
上がった、というエピソードがあったのですが、

二人三脚はあぶない。選手もコーチも二人で一生懸命やるから、
 どこを改善すればよいのかわからないんです。」

この言葉が、響きました。

最近の私が感じていること、そのものだからです。

masaが小学生、中学生、高校・・と成長の道筋で、ときどきこの表現
‟二人三脚”を使って誉めていただくことがありました。
でも、私はその言葉はあまり好きではありませんでした。
私と二人で頑張っているのではなく、masa本人が一人、頑張っている
ことを評価して誉めていただきたかったのです。

でも、自分が気づいていないだけで、客観的に観れば、私がmasaの傍で
いつも奮闘し、彼の片足を結んだひもをリードしてペースを作っているように
見えたかもしれませんね。

でも、今masaができるようになった様々なことについて、
これまでの彼の道程を理解している私の視点は、彼の伸びたい方向を狭めていく
存在になり始めているかもしれない、と感じています。

先月いろいろな場所で演奏の機会を得ることができたピアノにしても
私が気にしている他のことではなく、‟音の質”に注目して頂いた時も
そうでした。

もっと広く人々の中に入れるような社会を求めて、
‟外のコーチ”に沢山出会いたい、と思う今宵です。

夕飯クリップ☆彡