~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

ビヤガーデンを思い出し

大雨の予報が出ている今夜、夜になって降り始めた雨は
ここでは普通の降り方ですが、風を通すために開けていた窓から入る風が
少し寒く感じるようになってきました。雨が強くなってきた証拠です。

今日は、いつも編むレース糸の4分の1の細さの糸を編んだり、
透明な手芸糸でまとめたり、画像を送るためのサンプルモチーフを編んだり、
と立て込む手作業を1日通してしていました。

新たな制作のご用命を今朝受けたこともあり、根を詰めていた1日だっただけに
masaを公文から迎える時刻にはさすがに、眼と背中だけに凝りが生じていました。

時間最後の生徒であるmasaを観てくださっていたY先生からも
教室への問い合わせ電話や体験幼児さんの親御さんの非常識な災難に遭われた
お疲れの言を珍しく耳に入れ、
ああ、今日は日本全国、何か疲労を呼び起こすものに取り囲まれる日なのだと
さすが ‟青い嵐”(マヤ暦の紋章の一つ)の日だと、納得。
自らの疲労感が、
数日前にテレビで見た大通公園のビヤガーデン風景につながりました(*^-^*)。

家に向かう途中、masaに相談。
「ねえ、ビール飲みたいね?買って行こうか!」

こういうところで、「買って行こうか」と同調してくれるのがmasaのいいところです。
このごろ、寝る時間も遅くなってきたし、成人になってからだいぶ大人になっているし、
そろそろビールが美味しいと思ったりして。。
という、興味も半分で誘ってみました。

ビールの棚の前に二人で立ち、
「どれがいいと思う?」
masaに選んでもらうことにしました。

野菜ジュースやミルクのように、心当たりのある物なら、迷わず選ぶ彼ですが、
ビールはまったく予備知識がないので、本気で考えていた様子。

私は、勝手に『金麦』を選ぶのではないかと予想していました。
なぜなら、金麦のCMにはきれいな女性が出てきて、時々本人から
「金麦だね。」という言葉をきいていたからです。
さぞかし興味があるのだろう、と思っていました。

ところが、予想に反して彼が選んだのは サッポロクラシック
何が決め手になってのか、まったく見当がつきません。

でも、せっかくの初ビールだから、発泡酒ではないビールを選んでくれてよかったわ。
と、可愛く350ml缶を2本購入。

車を車庫に止める頃から、今から遅い夕飯支度を始める自分の気力を沸き立たせてくれるはずの
起爆泡が楽しみで仕方がない私。気分はビヤガーデンです♪。

一方のmasa、車を降りた頃から、なぜかシャックリ開始。
どうしたの?
家に着いて、荷物を片付け、・・としているうちに
そのシャックリもだんだん規則的な、ちょうどいい感じの酔っ払い風いなってきました。
(まだ、飲む前なのに)
もしや、君は、ビールの前に暫く立って味を想像していただけで酔っぱらってしまったのかな?

あまりに、酔っぱらっているようなシャックリをしているmasa
とても可愛く見えたmasaに、最初の一口を進呈。
泡だけ舐めて、「おいしいね」(明らかに自分の飲み物ではない、という口調)
まだまだ健全さ100%なmasaでした(*^-^*)。

夕飯クリップ☆彡
             

落ち着こう

お昼過ぎ、演奏タイムのサポートで久しぶりに伺ったmasaの修業先の雰囲気が
とても和やかで、安心でき、家路に着いた時点ではいつもより余力がありました。

ありがたいことです。

帰宅後、またまた編み花のご注文が別の旧友から届いていることを発見し
にわかに手元がせわしくなり、読書に内観にと遊ぶ暇がとれませんでした・・。

作品を購入してくれる先にいる旧友たちが、自分にとってどのような存在だったのか、
その頃が自分のどのような時代だったのかを今の自分の生み出す制作の緊張の中に思い出されて、
通常の制作よりも、手元の迷いが多くはかどりません。

何年も何十年も顔を観ることの無かった、その人たちの手元に
今、自らが手掛けた編み花を届けるだけではなく、
今ならもっと素晴らしい関係が気付けるチャンスも同時にいただいていると思うので、
できることを色々したい、と思うのですが
次々と皆が購入してくださるので、いつものスピード感も失いたくないというところで、


時間的制約を勝手にきつく設定して恐怖心を持つという自分の心のクセを
あからさまに感じています。


今日やってしまおうと思っていた作業をあきらめて、
ふと時計を見たら、もう1時を回っていました。

みんなの笑顔を信じて、制作の喜びに立ち戻りたいと思います。

夕飯クリップ☆彡
              

話術が巧みな電話です。ご注意を。

今日は、変わった苗字さえ思いつかなかった旧友からのコンタクトがあり、
注文に加えて、新たなかなりハードルの高そうな創作を打診してくれたり、
とよい事も沢山あったのですが、
一番印象に残った、ブラックな感じの電話のことをお知らせし
注意を喚起したいと思います。
    

その電話が家電にかかってきたのは、夕方と呼ぶにはまだ少し早い時間帯でした。

経験なさったことがある方もいらっしゃるのでしょうか。

普通のテレフォンアポイントの若く社会経験のなさそうな男女とは
明らかに違う、話し方をわきまえた、そしてとても親しみやすい声の女性
からでした。

内容は、「要らない本が一冊でもあれば、ご近所をこの3日だけ回るので
売ってくれませんか?」というもの。
たまに、「不用品ありませんか?お着物とかバッグとかもうお使いになっていないもの何でも良いのですが。」というたぐいの電話はかかってきますが、そういうリサイクルショップの
電話とは明らかに違う、これから事業を広げていきたい、というようなやる気を感じる
話し方でした。
「ああ、ついこの前大量の本を捨ててしまったところなので、ないんですよ。」と
つい丁寧にお答えしてしまいました。
すると、これまでの業者とはちがい、そこからとても熱心なんです。

「これまで、book offさんとかに持って行かれたような同じ本でうちではどんな値が付くか、一度出してみて頂いて、それでご納得いただければ今後うちにお譲り戴きたいので、
今回はそのパンフレットをお渡しすることが目的ですので、1冊でも良いのですが
ありませんか?」と言うのです。

その話し方が余りにも丁寧で、熱意に溢れていたので、
つい明後日のお昼くらいなら、と言ってしまいました。
「それでは、その時間にお伺いさせていただきますので、
そちらのご住所を〇〇区からお願いできますか。」
と言われて、初めて少し警戒心が動きました。

そして、メール送信の途中だったこともあり、5分後にかけ直してもらうことにして、
その間少し冷静になってみました。

5分後、再び電話が鳴り、
その話の続き。で、住所を言いながら、
(さっき、家の周りをまわるって言ってたのに、地域も絞れていない・・)と
思っている所へ
「そちらへ行きましたら、申し訳ありませんが、お玄関だけお借りして・・・」、という話になったので、
「今回はあっても1,2冊しかないと思いますから、メインのエントランスで
対応させていただきますので。」と言ってみました。
すると、警察からの指導で、買い取りの金額が発生した場合、その金銭のやりとりを
外でしてはならない、ということになっているので、玄関に入らないとならない、
ということを上手にいうのです。

以前、玄関に入らないと、と言ってきた業者としては、車の買い取り業者と
教育教材の説明、という業者を経験したことがあった私は、
玄関に入ったあと、それ以上の何かが展開されることが用意に想像できたので、
「以前、玄関先にいらした業者さんとの経験で、コワい思いをしたことがあったので」
と言ってみました。

すると、
「どんなことがあったんですか?」
「恐い思いをされたことでしょう・・」とぴったりと同情してきます。
なかなか引き下がりません。

それで、
「金銭授受に問題があるということでしたら、初めていらっしゃる時は
パンフレットだけいただきますから。(1,2冊ではなんにもならないのでは?と聞いた時に今回はパンフレットを渡してどういう会社か知ってもらうのが目的なので、と言っていたので)それなら、メインエントランスでのお迎えでいいですよね?」
と言ってみましたところ、

「お買取りさせていただくものがないお宅に行くことは禁じられておりますので(^_^;)」

(使っている語彙のウソが現れてきました)

ということで、粘り強い勧誘電話を断るに至りました。

これは、新手の‟強引リサイクル買い取り”ではないか、と
勝手に想像しています。

何より、電話の女性の話し方が見事です。
引っかかる人、とても多い気がします。
ご注意くださいませ。

夕飯クリップ☆彡
          
            夕飯を作る頃になって、胃痛が治まらなかった自分のために、
          小豆とグラノラの甘いミルクスープを作りました。スープというより
          オートミールに近い、優しい一品です。
               



 

友は宝

朝、NHKあさイチ』をつけていたらMちゃんが出ていました。
チーズソムリエの世界大会で優勝してから活躍していると
聞いていましたが、とうとうテレビに呼ばれるようになったのね。
チーズという見栄えのしないアイテムで、あのコーナーに出られるというのは
相当です・・・。
体型も髪型も若かった頃に戻っていて(^_^;)・・・
ホントにいい性格の彼女。
要領とかそういうことから全く縁遠い人が、どのようにビジネスを展開しているのか
全くの謎ですが、きっと良いご縁があったのですね。
話し方がどんな風に変わっているだろう、とか、興味津々で見ているうちに
こちらが知らず知らずに元気をもらっていることに気づきました。

旧友といえば、少し前に
名前を登録していないアドレスから
「このアドレスは、まだ通じるのかな」というメッセージが来ました。
先方のメルアドに使われているワードから、それが多分同級生であることが
わかり、「まだ生きてる。」と返し・・近況を少し書いて送っておきました。

それから間もなく、その彼女が呼びかけて
旧友たちのLINEグループをつくったと連絡が来ました。

私はLINEに参加しないのですが、
そのグループの中で、私の作品を展示販売しているサイトのことを
載せてくれた、という連絡が昨日の朝来ていました。

数年前から定期的に集まるようになったクラス会の連絡などでも感じていることなのですが、
この学校の卒業生たちは、全く違うくくりのこのグループ(部活仲間)でも
”打たれれば響く”という傾向が本当によくあてはまる人達なのだな、と感心します。
というのも、
昨日の朝、その彼女から「サイトのこと載せたよ」と連絡を貰ったばかりだったのに、
夕方には一人がギャラリーを訪れてくれるだけでなく、購入してくれて、
その作品たちの準備をしていると、朝には2人目がまた、ご購入。はやい・・・。

それぞれ繋がっていた時代は異なるものの、
テレビでMちゃんを見かけた前後で、PCでは懐かしい名前が
ご購入者として並び小さなやり取りする、というかんじで
友は宝だ・・・」の呟きとともに、4年、20年、30年ぶりの交わりが、奇跡のようにさえ感じる
偶然の重なりあう1日でした。

いつの時代も、女子の割には、友達同士ベタベタするのは
得意でなかった私でさえ、大過去を共にした友達の今の姿に接することは、
「自分も頑張りなさいよ」、と空から励まされているようなエネルギーを
貰えるものなのだと、感じる歳になったということでしょうか。。

ありがたいことです。

夕飯クリップ☆彡
                
                さすが‟お肉屋さんが薦めるキョーザ”。焼くだけで幸せになれました♡。

朗読タイムの平和

今日は海の日だったのですね。
生協さんや消費材の配達はいつも通り来ていたので、お休みの感覚が
ありませんでした。
遠方にいる高校時代の友人から朝メールが来ていたので、始業前の忙しい時間に
送ってくれたのだと思って、急いで返信したのですが、お仕事がお休みだったのね、と
夕方近くになって気づきました(^-^;。

救いは昨日からかなり涼しくなったこと。
雨のおかげで、窓を開けると吹き抜ける風が涼しく、
昨日はこんな風に二人で窓に寄り添って涼みながら‟雨のキャンプ”気分で
          
お茶を飲んだりして楽しんでいたのですが、
今日は、窓に張り付く必要もありませんでした。

午前中の雨でランニングにも行けなかったmasa
チームワークよく家事やタスクをこなして、
気付くとお昼を食べないままおやつの時間も過ぎていました。

ほぼ何も予定のなかった私たちに、突如
marie先生からの愛情つきスナップエンドウのおすそ分けを
をお持ちいただきました♡。

お裾分けというにはかなりたっぷりなお豆たちが入った
袋は、自家用にはなかなか敷居が高いスイーツ店のもので、
お豆がケーキの箱のじゅうたんみたいになっていてびっくり♡♡♡。

お目にかかりたいと思っていた気持ちが叶っただけでも嬉しかったのに。
        
季節らしいベリー類の、内側の断面層も美しいムースでした。
こんなに豊かに満たしていただいて、心からの感謝の時間をいただきました。

       ☆    ☆    ☆    ☆
さて、せっかくですので
昨日今日でmasaが出してくれた笑顔の種、3連発を・・・。

本は片岡義男氏のエッセイ。
「・・・(彼は)自宅の台所で‟ばすずしょう”を洗い・・・・”

(ん?)
「何を?」
「ばすずしょう を洗い」
ミズバショウ・・は洗わないわよねぇ・・。いくら夏が来れば思い出す〜♪、でも。)

答えが分からなかったので、本を見せてもらいました。
はい。ばれいしょ

なかなかこの呼び名、使いませんので、見知らぬ言葉だったということで
やむを得ません。この読み間違いは。

はい、次に出てきましたのはこれです。
「れいやつ。」

(どんなやつ?)
食べ物の話だったはずなのだけど・・・・

で、また答えを見せてもらいました。
ひややっこ。でした。

日本語は難しいわね。。。めげるなmasa(めげてないか。)

そして読み間違いシリーズのヒットはこれでした。

「はかの無いべんとう。」

わかりますか?
だんだんパターンが見えてきた感じで、これは答えを見せてもらう前に
わかりました。幕の内ね。
すぐわかったのに、
すぐに、また出てきたのです。
  「墓のない弁当。」
声に出して読みたい日本語、ならぬ、
声に出してみるとわらってしまう日本語・・・です。
ぐふっときました。。

はかのないべんとう・・・・。

でも、こんな風にいう自分にも、読めない漢字が時折出てきます。
音読していなければ、きっと意味は分かるから読み飛ばしてしまうというような。
これを二人で電子辞書で調べます。
読み方が分かるとスッキリ。

いつか、このなんちゃって朗読も、masaの実になる時が来るでしょう。
二人でいるうちに、沢山読み間違えておいてほしいです。

夕飯クリップ☆彡
           
            溢れんばかりのスナップエンドウ、これでも半分です。
            立派なサイズなのにとっても柔らかかった〜♪。

あなたはこんなにも愛されている

一か月ぶりに山に行った今朝は、
昨日までの暑さがうその様な気温の中でした。

いつも足元に絡みつきに来るミャーの体温が
立っているのも心もとない私のことを受け止めてくれるかのように
私の膝を折りました。

心を許した私に安心したかのごとく、私のひざ元で
ごろごろと身体を伸ばし、「こうしてゴロゴロするのよ」と
私に教えるがのごとく、少しうとうとしては、起き上がり、
また、私の反対側に移動してゴロゴロして、まるで私のこころを
ほぐしているかのように、自分の身体を使って力の抜き方を
見せてくれていたミャー。

しばらくして、す、、と立ち上がって数メートル先へ歩いて行ってしまいました。
「あ、行っちゃった・・・・」と思ったら、
くるっと向きを変え、再び私に向かってゆっくりと、一直線に歩いてきました。
耳には、たくさんの気になる鳥の声が重なり響いているはずなのに。

私に向かっている?私を見つめている?
私が彼女の目を見つめ返すと、彼女はやはり私をみて
進んできていました。決してわき見をすることなく、そのまま
互いに目を見つめ合ったまま、彼女は私のひざ元まで歩いてきました。

膝を抱えてかがんでいた私の手の甲のところまで来たミャーが
鼻先をつけてきても、私は、手のひらを彼女に差し出すことはせず、
そのまま膝をかかえたまま、彼女を眺めていました。いつもの通り。

すると、私の手の甲をぺろぺろと舐めはじめたのです。
5回、また7回、そして5回。。
少しザラザラしたその舌の感触が、丁寧に私に触れようとする彼女の気持ちを
伝えてくれました。この子、私を癒そうとしてくれている・・・。

す〜っと、身体と心が許されていきました。

それはきっと自然を代表して宇宙の愛を伝えてくれた行為でした。
「あなたはこんなに愛されているのよ。」って。

ここから私たちの蜜月がはじまる・・・そんな感覚に落ちた
その瞬間、
ふたたび、すっと立ち上がったミャーが静かに背を向けて
まっすぐに向こうへ歩いて行ってしまいました。

「え?どうして?」

彼女が停めてあった車の下に辿り着いたかどうか、というところで
 ポツ・・・
そう、雨が落ちてきました。

できればほんの一滴さえも濡れたくないのね(*^-^*)。

私も彼女の後を追うようにして
車へ向かい、傘を出してさしました。
ほんのポツポツだ、とおもったその雨はどんどん本降りになり、
彼女の雨宿りはまったく素晴らしいタイミングでした。

相手に気を遣って自分の心の優先順位をくるわせてしまう人間が
猫に学び癒される訳を、実感しました。
自分の心に一瞬も、一ミリも嘘をつかない彼女に
見つめてもらったこと、手の甲をなめてもらったことが
一層深い癒しとなって、
その後の日曜日を決めてくれた、そんな朝でした。

夕飯クリップ☆彡
          

瞑想をしている知人に白髪がないワケがわかりました

昨日、書店でつい手を伸ばしてしまった本、
スピではなく心理学の棚にあった
『お医者さんがすすめる』というサブタイトルの瞑想の本を
ソファでの休憩時間のお供にしていました。
masaも隣りに並んできて「ナポリタン」の話を読んでいました。

さて、この本、タイトルと表紙だけではおそらく目次さえも開かなかったでしょうが、
帯に書いてあったフレーズに、引き寄せられてしまいました。
     ‟人生がまるごと変わる!”

マインドフルネスがNHKで取り挙げられたころから
書店の平積みの島には‟マインドフルネス”本が乱立していましたが、
どれも、シンプルな事を掘り下げて書いているだけでしょう?という
感じでした。

その期に及んで、‟瞑想”という言葉をあえてタイトルにつけている
本を手に取ってしまうなんて(^-^;。まんまと編集者さんの思惑にまるまるハマってしまいました。

マインドフルネスがブームとなったきっかけは、大手企業がこれを取り入れたことが
きっかけのようですが、それよりもっと以前から、がん患者などの瞑想治療などは
研究されてきたそうです。

大抵この手の本は、読者の関心をピークに持ってくるための‟ミソ”の
話題を全体の真ん中に書いてあるので、ぱっとページの約半分の辺りを開くと、
 
‟負の感情が止まらないのは脳のせい”

という見出しが目に入りました。
‟あなたは負の感情の堂々巡りに陥ったことはありませんか?”
ある不安をきっかけに、それを理由にする不安がどんどん思考のなかで展開していく
辿り着く答えの無い思考。
‟「もっと前向きに生きよう」とあがけばあがくほど深みにはまってしまう人も
いるのではないでしょうか。”

ここから脱却する方法とともに、それは不思議な事ではないのだ、と
脳の性質(脳というもの自体がとてもネガティブな性格で、過去を振り返ると後悔のネタを探したがったり、
将来をかんがえさせると不安や心配材料を集めたがるのも脳の仕業)が書かれていて、
なんとなく、患者さんに寄り添っているそのお医者さまの切り口には、科学にもスピリチュアリティにも
偏らないバランスのよい視点を感じました。

強い不安がある時、ネガティブな感情に支配されているような感覚になりますが、
不安という感情を作りだしているのは脳で、悲しむのも不安がるのも脳の機能なのですね。
だから、
「ああ、また脳が不安という感情をつくった。」と、処理をすれば
どんどん流していけるし、そうすることが脳に質の良い休息を与えてあげることに
なるのだそうです。

ちなみに、「疲労感」も脳が感じているものなのだそうです。
筋肉がダメージを受けて生理的に疲労するためには、ボクシングやテニスなどの激しい運動
が2時間くらい続かないとならないそうで
普通に体を使ったり運動をして感じる疲労というのは、働きっぱなしの自律神経に
負担がかかり、それがまるで筋肉の疲労のように感じられる、つまり
脳がキャッチした疲労感、なのだそうです。

瞑想やマインドフルネスで、身体がリフレッシュするというのは、
一時的に外部からの情報や内部で反復する感情をストップさせる、
つまり”脳を休ませる”ことで脳の疲れをとるからなのですね。

他にも、認知症や(おそらくmasaの性質にも深く関わっていると思われる)短期記憶、判断力
をつかさどる『海馬』の体積が、上記の‟システムの休息”の間5パーセントも大きくなるとか。。。
そして、海馬はストレスに弱く、ストレスを受けると縮んでしまうという性質があることも
知りました。

以前、このブログのなかで、
人が1日に頭に巡らす雑多な思考が20万もあるという話を書いたことがありましたが、
そういう脳を労力の無駄遣いから解放する作業が瞑想であり、
生きていく肉体にこの休息が大きく影響するのだということに驚いています。

海馬の例のように、瞑想によって多く分泌される物質などの研究も進んでいて、
それらを根拠に
認知症予防にも、アンチエイジングにも、自律神経失調症にも、子どもの思いやり形成にも
勿論免疫力向上にも、効果が認められているということも知りました。
瞑想の外枠を読んでいただけで気持ちよくなってしまったのか、
気付いたら、私はmasaの隣りで眠り、masaの音読の声は無音になっていました♡。

夕飯クリップ☆彡