アリスの迷宮の夜
人の心のエネルギーというものは、
密度の高い愛のエネルギーに満たされた満タン状態をも
かくも容易に吸い取り塗り替えてしまうほど感受性が強い物なのだと
感じる1日でした。
ネガティブな記憶に通じるたった一つの出来事で、
そこにあった花たちの色は、薄墨色に塗り固められ、
平静を装う表情も、かたくこわばってしまう。
ああ、そういえば自分の紋章は、
自分らしさを切り開いていく前提において、
心の状態が特に大切なのでした。
自分の心に浮かんできたものを、
「あ、浮かんできたな」と客観視し流していく、というマインドフルネス的
エクササイズに少し慣れてきたと思っていたのもまだまだだったと、
試されてみてわかります。
masaも静かに私の表情を伺いながら、ベッドに行きました。
「大丈夫大丈夫」と言いあえるパートナーであれば、どれほど違うことか。
コミュニケーションを閉ざされるということから放たれる不安感は、
攻撃されるよりもはるかに深く、強力な魔力で乗り越えようとする時の力
を奪い取っていきます。
アリスの迷宮の夜。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
それでも、いいい事もちゃんと用意されていました。
その昔、地区大会の優勝者同士で組んだはずのダブルスで、芽が出なかった
とあるペアの片割れが、〇〇子〜〜♡、と、
編み花購入をきっかけに、プライベートメールをくれました。
現役時代は、遠いような近いような、存在で、
仲は良かったけれど、互いの深いことを話し合う時間はないまま
それぞれの道へと別れてしまった彼女が、本当に懐かしそうに私の前に現れたことを
喜んでくれていました。
それだけが、今日の救いです。