動揺
歴史的観光名所の”時計台”の2階 にホールがあることは有名ですが、
知らない方もいらっしゃいます。
今日は、ここでの音楽イベントで演奏させていただきましたmasa。
クラシックやほかのライブなどと同じスタンスで、集合時間と言われた時間に
集まったのは、スタッフさんだけで・・随分早い時刻に‟練習3分”と言われて
真面目に制限時間を守って弾いていたショットです。
そのあと長い本番までに繰り広げられた他の皆さんのリハ時間がまったく
ゆるくて、masaが可哀相になってしまいました・・・
いつも、いかにきちんとしたユニットに護られたステージで
演奏させていただいてきたのかを、改めて感じました。
時計台のピアノはとても綺麗な音色で、リハは気持ちよく響いていましたが、
なんと!!!開演15分前に、masaパパが予告なくやってきました。
masaより後方の
遠くの席に座ったので、このまま伝えずにいこうか、でも挨拶した瞬間に顔が
見えたら、もっと気になって演奏を忘れてしまうだろうか・・・
いろいろ迷っていたその一瞬後には、背中に視線を感じたのか、masasが
もう見つけていました。
何度も何度も後ろを振り返り、顔を確かめています。
これは!!
そこへ、「まさくん、緊張はしないのよねぇ?」とステージ紹介してくださることになっていたS先生に声をかけられて、
動揺したのは私の方。
masaは動揺していたのか、嬉しさいっぱいだったのか、全く予測できず、
繊細な影響が出る演奏が大崩れしないことをひたすら祈るしかありませんでした。
何度もパパを気にするmasaを見てか、
自ら近寄ってきたパパは、多分彼の思いつく精いっぱいの優しい声で「がんばってね」と一言。
終わった後の感想を聞くことはできませんでしたが、
masaは、ステージを続けている限り、
またパパに会えると思ったかな。
4年ぶりに聞いたmasaのピアノをパパはどう思ったのかな。
感想も聞かせてもらいたかったね、・・。
そんなmasaの本番は、いつもより”ちゃんと‟”間違えないように‟弾こうと
しているような、小さくまとまってしまった印象がありました。
きれいに流れたけれど、皆さん誉めてくださったけれど・・。
パパの前で、一生懸命いい子になろうと、小さくなってしまうmasaに
してしまったことを父親は感じ取れたかな。
自分の心がどう受け止めているのか、どう反応しているのか
複雑すぎて、まだよく理解できない状態ですが
7ヶ月前の青天の霹靂を経て、4月13日、
大きな記憶に残る、演奏の日となりました。