~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

朝、今日もカレンダーをチェックしていたmasa

7月に変わっても月曜日の欄に母の歯医者以外の予定が書きこまれていないのを
今日も確認したのでしょう。いつもは来月のカレンダーもめくり、黙ってそのまま
いる彼が、今日は一言を発しました。

「今日、6時ね?」
  (masaが小学生の時から続けていたレッスンの時間です)

経済的な事情でお休みしている音楽のレッスンが再会されると全く疑わずに
いるけれど、お母さん、書きこむの忘れてない?と
確認してみた、そんな感じでした。

masaの生命線ともいえる、音楽のレッスンをお休みすると決断するきっかけとなった
その月から比べて、収入が更に減額していることを目の当たりにした6月末から

これまでのmasaへの教えを裏切るような方向転換をすることは
いたたまれず、自分の収入源を広げること、masaが仕事や活動を通して
少しでも収入に繋がるよう考えること?
そんな内容の思考が頭の中で緊迫状態の私の身体からは

その空気がにじみ出ているのでしょう。
これまで毎日カレンダーをめくって見ていても、それだけで、
おそらく自分のなかでその気持ちをなだめて待っていてくれたmasa
言葉にして発するという行動に、「あっ・・」と思いました。

masaには何も話していませんが、確実に感じている・・。

masaの「6時ね?」を受けて、
「あ、そうね。。まだ手続きしていないから今日は行けないのね。早く復活しなくちゃね。」

とギリギリの嘘ではない答えを返した私に、
     「復活ね!!」
とすかさず返してきたmasaは、確実に私の表情を読み取ろうと、
何度も顔を見ていました。

思わず携帯を手に取り、
「今日から復活します」とメールを打ちかけましたが

「いや、待て、現実を見よ」
生活が営める形にmasaをしてやらないと、この悩みを繰り返すことになる・・
と、これをとどめる別の声が私の手を止めました。

いつもの通りに練習をし、レッスンをし、ライブや演奏会で聞いてくださる方と
交流をし、そういう場が増えていくことで「自分はやっている」という
自己有用感を獲得してきたこの10年以上のmasaの根幹が
突然崩れることは、戦争の前と後で、人生を変えてしまった多くの若者たちに
起きたのと同じような、人生不審を形成してしまう、
どこに自分のエネルギーを傾けていくことが信じるに値することなのかと
疑う経験を持たせることは、彼の精神的健康にも影響することはわかっているのです。

力を抜いて、自分のできる努力をして、自然が与えてくれるサインに従って
いればきっと道が開かれる。

自分が苦しむのは”エゴ”の起因するところだ。

と理解しているつもりです。

でも、masaの「復活ね!」
に返す言葉がみあたりません。

   ☆     ☆     ☆     ☆     ☆
夜になりました。

夕飯です。