~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

楽器から出る音の力に、また救われました

今朝は、自然に目覚めて心地よい朝を迎えたわりには
いつまでも身体と頭のどこか半分が軌道せず、
時の流れに置いていかれているのかどうかもよくわからないまま、動いていました。

そういうときは、諦めているので、結構平和です。
お昼過ぎには、ピアノの先生にいただいたオーケストラコンサートへ。
masaの今後を見越して、聞いておいた方が良い楽団、という事もあったようです。

プログラムはバレエ音楽前奏曲。そしてベートーベン・ピアノコンチェルトとシューマン交響曲

このコンチェルトを弾かれたピアニストが、
期せずして、本日のご褒美となりました。
ヨーロッパ育ちの日本人という経歴のせいか、その演奏は、masaがよく使う言葉
「ちょうどいい」がすっぽり当てはまる、大変にちょうどいい、
素晴らしいピアニストを知りました。
35歳、という年齢も、masaの目標となるお年頃で、
日本育ちのクラシックピアニストにはなかなか出せないであろうナチュラルさと
技術の高さが嫌味なく、お姿も素敵で、和製リストを少年ぽっくした感じとでもいいましょうか。
ファンになりました。
           
先に、素敵なピアニストの事を書いてしまいましたが、

このコンサートの前ふりの出来事。
朝からついてこないままの頭と身体を携えて、
ホールへの地下鉄駅の階段を昇っていると、前に高齢の女性が一人で
手すりを頼りに昇っていらっしゃるのを見つけました。
右手に持っている買い物カートが大変そうだったので、
「お持ちしましょうか」と声をかけられたのが、自分を少し笑顔を取り戻せたきっかけ
となりました。
「ありがとうございました。」「お気をつけて」と交わす言葉だけで、どれほど自分が
励まされたことか。
そうしたら、その方、結局私たちと同じホールにお越しになっていました。
ご縁があったのですね。。

ホールに着いて、座席に腰を下ろし、あまり待たずに演奏が始まりました。

‟うわ〜〜〜〜〜〜ん♪♪”(弦楽器の和音のつもり)
と最初の音が聞こえてきた瞬間に、ギュッと固くなっていた何かを溶かしてくれる
音の波が、背骨の内側にジワジワ〜っと入って来て、涙が出そうになりました。
人の心は、音の波だけで美しい物を聞くだけで、どうしてこうも無防備
緩むことができるのでしょう。

メロディーだけを拾って信号にして再生しているデジタルな音源では
得られない音の力です。

昨日は、何をすればよいのかわからなくなるまでに落ちていた
音楽に、また救われました。そして、このようにただ音楽に浸っている時間があっても
良いのだと、教えられているような気がして、
その後の午後も
全ての事を忘れて、ただただ右脳だけで動き、家に帰ってきました。

帰る道すがら、
音楽の事のみでなく、様々な気付きや記憶や感想が頭にどんどん浮かんでいました。

懐かしさや、良いこと悪い事を含めた過去の記憶が
走馬灯のように巡り、今の自分の在り方をまた納得するような思考が余りに多くて
今日はノートに留めておきました。

今日の出来事もまた、きっと必要な意味があったはず。。

夕飯クリップ☆彡