~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

浄化の雨

運動会を昨日の‟昼食抜き進行”で決行した判断は大正解だったことが
今朝判明しました。
朝から小雨。。。
しかも、昨日よりさらに寒く、12度くらいしかないので、上着を羽織って行きましたが
山の中は更に寒くて、8℃でした。

生き生きしていたのは山の緑とウグイスのさえずりだけ。

寒すぎる・・「もういや〜・・・、この天気」と厩舎に入りながら
インストラクターのKさんに弱音をはいてみました。
でも、彼女がやる気を見せていたので元気をもらえました。

というのも、実は昨日、
15年近くの長きにわたり、masaの水泳指導をしてくれていたコーチが
寿退職される、ということを聞いて、かなり大きなショックを受けていたからです。

新しい人間関係を自分でどんどん広げて行ける普通の方たちと違って、
コミュニケーションによって新たな交流を深めていく能力が弱いmasaにとっては
幼いころからの歩みや成長の仕方、能力獲得の道筋を知っていてくださる方たちが
彼の知り合いと呼べる人々のほぼ全てで、
学校は年数が経てば離れなければならないし、学校の友達も同じことだけれど
習い事だけは自分がそこに通う限り、そのパートナーを失うことはない
貴重な人間関係を維持する場所だからです。

新しいご縁の始まり、ととらえることができるかもしれないと考えようとしても
既に大人になっている初対面のmasaに対して、
今よりずっと困っていたこども時代を何とかしてやろうと力を傾けてくださったコーチ以上の
熱意をもって関わって下さるモチベーションを持ち合わせる人に巡り会うことの希望は
薄いです。何かしらの興味をもっていただけるだけの魅力がmasaにあれば別ですが、
至って見かけ普通の男子ですから。。。。

だから、masaが背泳ぎの導入で、上向きに浮けた時の感動とか、
平泳ぎのキックが理解できたときの達成感とか、
そういうことを全部知っていて、長い目で指導してくださっていた今のコーチと
お話したり、お目にかかったりする機会もなくなってしまうと思うと
本当に悲しかったのです。

せめてお便りが書けるようにご住所と、masaの思い出に写真を撮ってもらおう。

そんなことを朝まで考えていました。

masaらしからぬ今日の天気は、きっとそんなもやがかったmasaの今を
象徴していたように感じました。
過去が洗い流され、浄化され、内面に溜まっていた悪い物が外に排出され、
つぎに私たちにふさわしい豊かなものがやってくる準備をしているのです、きっと。

寒い雨の中に、傘をさして立ちながら、
ウグイスの歌を聴きながら、
洗い流されていく感じを、静かに受け止めていた日曜日でした。

夕飯クリップ☆彡