~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

書ききれない1日でした

今朝、遠来の両親が空港行きバスに乗るのを見送りました。
二人がいる間は、コンサート内外のことも含めて、もっぱら笑えてしまうエピソード
や(これだけでも沢山ありすぎでした。)今回得た様々な情報を話すことに終始して
いましたが、再び二人のいつもの空間にもどってホッとすると、
演奏を客観的に振り返ろうとする、いつもの自分に戻っています。

練習に関わりの深かった者の視点と、客観的にフランクに評価をくださる
コンサート関係者や玄人たちの視点と、「音楽はあまりくわしくないけど」と
いいながらも聴きに来てくださるお客様と、ピアノがすきで聴きに来て下さる方、
そのほか、様々な視点から、何がどのように聞こえたか、
そしてmasaはどのように聞こえたか
この二つに関わるご感想にその都度反応している自分を感じつつ、
当日の客席、最前列中央という一番近いところで聴いてくださった方のご感想を開くのも
自分の時間を取り戻し、しっかりとそれをうけとめられる空間になってからにしよう、
と今夜までお預けにしてありました。

そして、今夜やっとご感想が綴られているかもしれないコンサート当日のblogを
おそるおそる見てみると・・・

まっすぐに聴いてくださり、心を震わせてくださったことが、最上の表現で綴られていました。こどものように、「本当に?」「本当に?」って確認したくなるほどこの1日の中でさえも心の機微があり、その都度ネガティブな想像に堕ちたり、舞い上がったりしていた胸の奥に
ジュ〜〜ッと充電されていくのがわかりました。
本当にありがとうございました。

さて、お昼前には、北へ向かって出発。
山の新緑のなかに点々と見える薄桃色の桜が沢山現れました。
桜前線はいよいよ最北端で真っ盛りです。

今回のコンサート関連でわかったことの一つ。
masaの主治医の先生は、学生時代から一番好きだった協奏曲が
ベートーベン3番だったそうです。あまりの偶然に、フライヤーを見た時
「よし!!」と思ったとか。

とてもとてもたくさんの患者さんを応援しているはずの先生が
学生時代は、テストの都度朝のテーマ曲にこの3番と軍艦マーチを聴いて
家を出たと言うお話は、どうやら本当らしいです。
masaの演奏の音源が欲しいと受診20年目にして初めておっしゃってくださいました。

この曲は、ベートーベンの耳が聞こえなくなり始めた頃に書いた作品。
そういうこともあって、とても人間らしい、生きていこうとする力を感じるから
好きなんだ、と、とうとうと教えてくださり、
masaと私は、私たちなりに、人生を重ねて見てしまう曲だと思っていたので
先生とこのように共感していることが、とても嬉しかったです。

今日は、その前(朝)もその後(診察後)も笑えるエピソード満載の
1日でしたが、そのお蔭でかなりの疲れが
もう休みなさい、と言っています・

また、お話できればその時に、と思います。

どんなに感謝してもしきれない、masaの周りに存在する愛情を
ひしひしと感じる今宵です。