~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

16才の春を・・・。

今日は平穏な1日であることが逆に寂しい知らせについて
頭を巡らせてしまう時間になっていました。

先日行われた公立高校の2次募集の合格発表が
今朝おこなわれ、2年目の受験でも1次募集にて定員内不合格となっていた
Hくんが、また、定員内不合格となったという知らせを知ってです。

定員42名に対し、受験者数8名だったというのに、
落とされてしまいました。
ダウン症という障害があるから、という理由は理由にはならないことを
教育委員会も理解しています。それで、受験(面接)には
介助者をつけ、事前のシュミレーションをするという配慮までしてくれていました。

それでも、8名目の合格者として受け入れてもらえなかった。。。

障害者団体の方たちは、差別だという意味で戦う姿勢を強く打ち出されていますが
学校と子どもにも縁というものが必要だと思う私は
ただ相手を攻撃、否定してこちらの正当性を主張する行動には同調できず、
遠巻きに見ています。
それよりも
H君自身は、今、どういう気持ちなのかな・・と
考えていました。

短時間でコミュニケーション能力を測る試験会場で、問題があるという
印象があっても、毎日毎日顔を合わせている間に本人なりのコミュニケーションのすべは
出来上がってくるはずです。その適応力を見てあげるのが
本来の教育だとは思うので、手厚い幼稚園よりも少ない人数のクラスに
なぜ入れてくれないのか、というところには疑問を感じますが、
学校側は、在籍させたら、在学中ことあるごとにもめ事が発生するような
気がしているのかな。。。

何より、本人が裁判を起こしたいほどに
学校と争ってでも、絶対に公立普通高校に行きたいのだ!と
こだわっているのなら、この先の闘争も協力になるとおもいます。
実際、強力に運動をしている方の中には、そうした力で
自分の意志を貫き、大学にも進み、職も得て、立派に活躍されている方もいます。

でも、本人は今、そこまで戦うことが本望なのかな。

H君は、自分のことを認めてもらえる場所に身を置ければそれがいいと
思っているような気がするのです。
逆に言えば、それが叶えばどこの学校でも良いと思っているのではないかな。。
でも、周りの大人たち(母親や自分がお世話になっている人たち)が
一緒に認めてハッピーになってくれる場所である必要を感じて、
周りの大人の動きに一生懸命合わせているのかもしれません。

かわいそう。。。
とにかくHくん、かわいそう。

あと2日で新しい年度が始まってしまいます。
皆、もう行き先が決まっているように感じるこの時期に。

ただ、ことばがありません。

夕飯クリップ☆彡