~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

人生の先輩から

今日のなごり雪は、なごり雪にしては珍しく
しつこいほど1日中降っていました。
吹雪いたと思えば少し晴れ間、と思えばあられになり、
そしてまた細かい雪から吹雪・・・。
残ったものを全部降らせてる?みたいな、
これが人の感情ならずい分スッキリしたでしょうね〜。

さて、本日masaが図書館の書棚で選んだ本は
開いて見ると漫画でした。随筆の棚に、なんの本かしらと思えば
上を向いて歩こう』311の記憶の漫画でした。

これをいつものように音読してくれるmasaの声を聞きながら
ボランティアで現地に入った視点で描かれたこのお話、
報道ではわからないことが散りばめられていてとても興味深いです。

戦争の話が、体験者から聞かないとわからない貴重な記憶であるように、
311の話も体験した人たちから聞いて初めて知る事が沢山あることを、
コミックという読みやすさ、見やすさを通してとても良くできた本でした。

その中の知らなかったことの一つに、
被災した家屋の片づけに回ると、不思議なことにどの家も神棚だけは
傷ついていない
のが印象的だった、という見聞録です。

これはスピリチュアルではなく、リアルです。

そして、寝たきりだったご主人を流されて一人ぼっちになってしまったお婆さんが
‟あなたはまだ若いから一ついいことを教えてあげる”と言ったひとこと。

「心がつらくなったらね、
 一歩さがって  
  また歩きなさい。」

この言葉が、今日の私を励ましてくれました。

あと、駅でmasaの帰りを待っていた時に時間を聞いてきたおばさんにも。

わたしが時刻を伝えると
「カゴイケさんの証人喚問、観たかったんだけど、もう終わっちゃかしらね。」
 というので、結構ながくやってましたけれど、もう終わったみたいですね、
 とお答えしたらお話がはじまり、
「あんな、おもしろい見もの、ななかなかないわよね。みんなテレビにくぎづけよ。
・・・でもあの人相当頭いいわよね。・・・
 カゴイケさんは、世のお年寄りたちを集めてオレオレ詐欺にひっかからないためには
 どうすればいいかって、教えてまわったらいいのよ。・・

 オレオレ詐欺って大阪ではとっても被害者が少ないんですってね。
 ・・・

 安倍夫人は森永の社長令嬢で、大卒で働いた経験なく結婚しちゃったんでしょ。
きっすいのお嬢様がお坊ちゃまと結婚して、お人よしもお人よし。
いいところに、眼をつけたわよね。カゴイケさん。・・・

 ロッキード事件のときは、海部さんは証言の宣誓のサインをする時に
手が震えてたのよ。カゴイケさんは相当なものよね。」

面白いけれど、随分社会問題を人に話すのが好きなおばさんなんだな〜
と、masaが来るまでの15分くらい聞いていました。
そして、masaが来ると、

「じゃね、バイバ〜イ。」と背中で手を振るその彼女のその言葉が、
ちょっとお歳とつりあわないことに気づき、振り返って初めて荷物を含めた
全様を確認すると、ホームレスかもしれない・・
お顔はしっかりとした凛々しい顔立ちでしたけど、布マスクがずい分汚れていた
ことと大荷物の構成が、一致しました。
(ああ、違うかもしれません。ゴメンナサイ)
でも、ちょっと普通の人生経験をしている方ではないような
勢いがありました。

昨日今日、コミックに登場したおばあさんと同じくらいの年代の
通りがかりの人々を通して

‟みんな、海千山千。その姿を軽やかに呈して頑張って生きている”

という姿を重ねて見せられています。
様々な神様が人間に扮して私の前に現れているかのごとく、です。
この人たちに共通するもう一つのことは、
明るい

この方たちから、まず学ぶべきことは、ここからかな。

私のドラマへのご出演、ありがとうございました(*^^*)。

夕飯クリップ☆彡