玉手箱
来月の初めには、我が家に新しいピアノが来ることに決まり、
防音の事を考えて、今のピアノがある小部屋に入れることにしたので、
他の家具の移動を含めて小部屋二つの大移動に取りかかりました。
これまでのやわな整理感覚に比べると
今回は背に腹は代えられない、という感じで、
どんどんモノを出し、分別し、箱をたたんでいきましたが・・
それにしても約12年間物置として使っていた部屋にアップライトを含めた
家具一式が入るようにする道のりは長い。。。
まずは地下のモノ置きにスペースをつくろう、ということで
masaの幼稚園時代の衣装・玩具ケースを開けていくと
ああ、懐かしい懐かしい、
写真で見慣れたその時代の洋服たちが、リアルなサイズで目の前に
どんどん出てきました。『てぶくろ』や『エルマー』など絵本シリーズのトレーナーや
一文字づつ違う色の刺繍糸で縫い取った布製の名札つきTシャツ・・
masaの通った幼稚園は、素足で園舎にいるために
ピン付きの名ふだの変わりに
全ての洋服に布で名ふだをつけることになっていました。
masaがどれだけ大切に育てられてきたのか
このBOXを開けた人が誰でも感じられるように・・という思いを
込めてしまってあったことを、自分で思い出しました。
だから、この箱はずーっととっておこうと思っていた。
玉手箱のように。
でも、今それよりも大事なものが我が家に入って来ようとしています。
masaに見せながら、話しながら・・・、
一番大変だった時代、でも一番豊かで夢もこだわりもあった時代の、懐かしい思いを、今は話ができる本人と二人で振り返ることができる今があって良かった。
夕飯の時間が近づくころには
ピアノの隣りに座ってできる範囲をお片付け。
すると、こんなバインダーを発見しました。
masaが引き馬に(たぶん2回目の経験)のっている写真の表紙です。
表情が少し怖そうな、(今ならわかりますが、この頃はその表情も読み取れなかった)
あどけない幼いmasaの乗馬が、まさかこのあと
開花するとは夢にも思っていませんでした。
(ピアノ同様です)
今は、この頃では想像もできないくらい、穏やかで‟良い子”に
育ってくれて平和な時間を共有できるmasaですが、
やはり、小さい(若い)ということは、それだけで可愛いものです。
「もう、宝物!!」と
思わずパチリ。でした。
小さければ小さい時ほど、行く末の発達が分からず
多動だし、言葉は出ないし、と大変だったのですが、
たった十年と少し継続しただけで、子育てってこんなに前に進む物なのですね。
すっかり思い出に興じていた1日でした。