~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

万能のありがとう

夕方、いつものようにプールへmasaを降ろして
15分くらい後にギャラリーの方へ入って行くと、何となく人が少ない・・
っていうか、masaのレーンはmasa一人だけです。
マンツーマン?、と一瞬思ったものの、コーチの姿がどこにも見えない。

レーンに一人なので、待ち時間もなく
休むことなくモクモクとクロールを泳ぎ続けるmasaを確認し、
隣りのレーンで泳いでいた女性の方たちがいつもより少ない人数で
コーチなしでのんびりおしゃべりしながら浮かんだり泳いだり
するのを見て、今日が休校日だということを理解しました。

お盆休みがあったので、5週目ながらクラスがあると勘違いして
来てしまったようです。コーチ室も真っ暗で、
プールはフリースイムの場として解放されていたのですが

こういう日に入ってしまったのは初めての事でした。

それにしても、私より先に一人で入ってきたmasa
コーチ主導の準備体操➡コース指定➡入水という流れもなく、
よくスムーズにレーンを決めて泳ぐことができたこと。。。

とにかくレーン独り占めで、自ら休憩ということをしないmasa
いつもの終了時刻まで泳ぎ続け、時計を見て私を見て、「上がったら?」という
口の動きを読んで、いつものようにお風呂に浸かり、いつものように出てきました。

ところが、バッグの中を見ると出席カードのケースがありません。
今日はクラスがないので、カードを入れるバスケットも置いていなかったし、
その辺りに置きっぱなしのカードも見えなかったので
どうしたのかな?と思っていたのですが、
バックに入っていないということは、いつものようにプールに持って行って
どこかに置いたままという事を意味しています。

「どこに置いたかわかる?」と尋ねると「あっち」と
わかっているようだったので「取りに行ってきて?」と中に戻しました。

更衣室経由でプールサイドに姿を見せたmasa
迷いなくプールサイドの死角に座っていた監視係のスタッフさんのところに
向かって行きました。「えっ?彼女にわかるのかしら?」おそらくmasaのことを
知らない、普段プールに関わらないスタッフの女性です。

外からだとmasaが何と言っているのか聞こえませんが、
窓づたいに近くへ行ってみると、何かを言っているmasaに対して
明らかな戸惑いの表情の彼女との間にコミュニケーションが成立していないことは明らかでした。

すると、masaの後ろから隣りレーンにいた熟女の一人がカードケースを持って
駆け寄ってきてくれて、一件落着。彼女たちがカードの置き場所に困っていたmasa
カードがどこに置かれたのか把握してくれていたので本当に助かりました。

いつも、私が直接お話しできる機会がないので
お礼の申し上げようもないのですが、今日ばかりは、プールのドアを開けて
「お世話になりました〜!」と声をかけ、再び出てきたmasaと二人で外から礼(お辞儀)
をして失礼しました。

それにしても、masaはあのスタッフの女の子に、なんと聞いていたのでしょうか。
「カード、どこにある?」といっていたのかな、と想像していた私。
「カード、どこ?」と言われても、それだけではきっとわからないですよねえ。

で、masaが何と言って聞いたのか、
帰宅してから尋ねてみました。
答えは、
カード、ありがと!
でした(*´▽`*)。

彼女が探そうと動く気配もなく、座ったまま目がテンになっていたのも納得です。

それも、繰り返していたようなので、
「カード、ありがと。」「カードありがと。」って・・・。

究極の平和的宇宙語です。
どこからか、カードが出てくることがmasaには前提になっていて
それに対して「ありがとう」と言っている、ということですね。

探しているもの、無くて困っているものに「ありがとう」と言ってしまう
というのは、うまく会話ができない彼が編みだした、究極の万能語
なのでしょう。

周りの方々が耳を目をmasaに向け、見守ってくださっていたからこそ
成り立った今日の水泳タイムにしみじみと感謝しながら
「ありがとう」という言葉の万能性に感心していた今宵です。

夕飯クリップ☆彡
      
      フィリピンに古着を送る活動をしている方がその送料にあてる資金作りに
      育てた枝豆は、小さめながらとっても柔らかくて美味しかったです。