~音楽と自然の力につつまれて~ e.w.Hanaの記録

幸せになりたい!幸せを分かち合いたい!言葉ではうまくコミュニケーションが取れないけれど 音楽はできる青年との暮らしの中で、 目の前に起こる出来事をどのように受け止めるか 自然の力や音楽の力に癒されながら模索していく日々の記録です。

使えるようになってきた・・・(絶対音感)

朝からいいリズムで動いていたmasaにペースを作ってもらう感じで
流れていった土曜日。
    
すべきことを一つづつ、順調にクリアして、明るいムードの
昼食になりました。    
全粒粉のペンネにキャベツとベーコンとホーレン草のクリームソース。
付け合わせには、クルミとリンゴのヨーグルト和え。

masaが今シーズン弾き語る歌のピアノ譜を準備してみようかな、と、
キーの確認をしていましたら、彼の絶対音感が使えるモノになってきていることを
発見しました。
      ☆    ☆    ☆    ☆    ☆    ☆
小さいころから音を絶対的に聴き覚える、という性質は、masaに限らず
自閉性の性質を持っている人には結構多いのではないかと思うのです。
ですから、絶対音を覚えて再現できることをスゴイな〜と思う一方で、
融通が利かない、つまり、既定の音で覚えた原曲を移調して歌うことが難しい、という
難しさもあって、それは、空間認識などの、相対的な感覚が苦手という点で
同じ傾向なので、仕方がないかな、と思っていました。

敢えて絶対音を音名と一致させられるような訓練もしませんでしたので
「あの歌の最初の所歌ってみて?」と頼んで、正しいキーを確認する
という事はできても、「Aの音ちょうだい?」と頼んでそれが出てくる、ということは
ありませんでした。

ところが、ピアノという鍵盤楽器をつかって、様々な調子を弾いているうちに
鍵盤の音名と、聞こえてくる音が繋がるようになっていたようです。
今日、歌の出だしのキーがこれでよかったかな?と確認する過程で、
何気なく、「「ハ長調のラ」教えて?」と聴くと、
「OH〜〜〜♪」と歌ってくれました。
念のため、別の部屋のピアノまでその音をキープして移動し、確認してみると正しい。

12種類×2の調子の音階を和名、ドイツ名で確認しながら弾くという準備体操を
するようになってしばらく経ちますが、このアルファベットと調子と音の並びが
彼の感覚と一致して整然とマスターされる日は、
いつか来るのだろうな・・・。

自分に聞こえているその音が、そういう名前の音なんだ・・と
分かってきて、きっとちょっとホッとしているのだろうな、masaの脳ミソ。
      ☆    ☆    ☆   ☆    ☆    ☆
歌を覚えるのが得意なmasaが、ピアノ曲を見せてやれば苦労なく覚えることを
知ってから、他の事に比べてピアノなら人並みにできる、と始めて以来、
その特技を生かして、理解力を飛び越えた曲を弾くようになったmasaでしたが、
ある程度弾けるようになったところで、
新しい曲を手写しで教えてやれば早くスムーズに弾けるのに、
わざと弾いて見せることはせず、「ドですよ」とか「ミです」などと
音名を言うだけにしたり、譜を読むようにしむけたりすることが
多くなってきた先生の指導に、
それが、言語を苦手とし、右脳で何とか動いているmasaのようなタイプの子どもにとって
果たして正しい方法なのだろうか、疑問を感じることがよくありました。

しかし今、長きの歳月を経て、譜面と普通に向き合えるようにソルフェージュ
省略しなかったことが結実しつつあります。

些細でありながら、大きな発見に導かれた今日に感謝です。